公社の賃貸ブログ

賃貸物件の騒音対策を解説!物件選びのポイントも

2024.06.28

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の田中です。

賃貸に住んでいる中で、よく耳にするトラブルが騒音によるものです。

アパートやマンションに住んでいると、隣人が発する物音が自分の部屋に響き、外からの大きな音に悩まされることもあるでしょう。

逆に、自分が騒音で迷惑をかけないかが気になってしまうということも。

騒音はトラブルの原因にもなりやすいため、快適に過ごすための対策が必要です。

そこで今回は、賃貸物件の騒音トラブルを回避するために、物件選びのポイントや自分自身でできる騒音対策について紹介します。

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賃貸で騒音がひどいときはどうする?

賃貸物件での騒音に悩まされている場合、まずは大家さんもしくは管理会社へ相談することが大切です。

しかし、管理者へ対応してもらうケースとなった場合でも、騒音を起こしている入居者へ退去勧告をとることは厳しいでしょう。

いくら賃貸借契約書に騒音に関する禁止事項が記載されていたとしても強制力はないため、騒音を起こさないよう注意を促すだけで終わる可能性があることは、頭に入れておく必要があります。

騒音に悩まされない賃貸の選び方のポイント

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騒音トラブルに巻き込まれないためには、賃貸物件を探す段階から対策を施す必要があります。

ここでは、騒音に悩まされないための選び方のポイントについて解説します。

建物の構造を把握

防音性の高い賃貸物件を探す際は、建物の構造がどのようになっているのかを把握することが大切です。

建物の構造には「鉄筋コンクリート造」「鉄骨鉄筋コンクリート造」「木造」の3種類があります。

木造の場合、コンクリートと比較して防音性能は劣ってしまうため、隣の部屋へ物音が響きやすく騒音トラブルが発生しやすいといえます。

一方、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の物件は、木造に比べて防音性に優れていますが、鉄筋コンクリート造の物件でもコンクリートを使わずに石膏ボードとグラスウールを用いている場合、コンクリートほどの遮音性が得られないため、注意が必要です。

部屋の場所を確認

できるだけ騒音に悩まされたくない場合、部屋の場所にも注意すると良いでしょう。

建物内部からの騒音が気になりにくい部屋として挙げられるのは、角部屋・最上階です。

角部屋は、左右のどちらか一方には部屋がないため、騒音に悩まされる心配も軽減されます。

最上階は、天井から物音が響く心配がない点が特徴です。

上の階に住んでいる住人の足音が響くこともないため、トラブルの発生が軽減できます。

逆に、自分が出す音が騒音になるのが心配という人は、1階がおすすめです。

階下に人が住んでいない1階の部屋は、階下への足音を気にする必要がありません。

ただし、バタバタと走る音は上階やお隣にも伝わりますので注意が必要です。

部屋の場所によって騒音が発生する確率は変わるので、内見の際は部屋の場所も意識して探しましょう。

室内の防音性能を確認

内見時に室内の防音性がどの程度あるのか確認しておくと良いでしょう。

防音性の確認は特に道具を使用する必要がなく、部屋の真ん中で手を叩いてみるだけで確認できます。

手を叩いた音が跳ね返ってくるような感覚がある場合、壁が音を反射していることになるため、隣の部屋まで音が響きにくいことがわかります。

反対に音が響かなかった場合、壁が音を取り込んだこととなるので、防音性は高くないと判断できます。

防音性を確認する方法には手を叩くだけでなく、壁を軽く叩いてみることでも確かめられます。

コンクリート造の物件の場合、壁を叩いた際に詰まったような感じの音であれば、防音性が十分であると判断が可能です。

反対に高く響くような音の場合は、隣の部屋にまで音が響いてしまう可能性があります。

コンクリート造の物件だからと安心せず、紹介した方法を用いて入念にチェックをしましょう。

周辺環境のチェック

騒音は部屋の中だけではなく、周辺環境によっても発生します。

アパートやマンションの周辺に大きな音が発生する施設などがあると、住みやすさを感じられずストレスが蓄積する恐れも。

環境省が公表した令和3(2021)年度の騒音の苦情件数で、特に多かった発生源は以下の3点です。

  • 建設作業:37.9%
  • 工場・事業場:27.8%
  • 営業:7.4%

上記のほかにも航空機や拡声器、自動車が発生源での苦情が寄せられているため、騒音はさまざまな要因で発生することがわかります。

建設工事は建物が完成すると騒音の発生がなくなりますが、工場や事業場、自動車の騒音は毎日のように発生してしまいます。

内見をする際は部屋を確認するだけでなく、周辺にどのような施設があるのか、騒音の発生源になりそうなものはないか確認が必要です。

また、平日と週末では状況も変わるケースがあるため、内見日とは別の日や時間帯に物件周辺を歩いてみると、よりリアルな状況がチェックできます。

賃貸でできる騒音対策もチェック

他の住人や周辺環境による騒音対策も大切ですが、自分自身が騒音の発生源になってしまうケースもあります。

ここでは、賃貸物件でもできる騒音対策について解説します。

防音マットや防音カーペットで床の防音効果を高める

床の騒音対策には、防音マットや防音カーペットがおすすめです。

防音マット単体での使用でも防音効果は得られますが、防音カーペットとの併用でより一層強化されます。

カラーリングもさまざま展開されているので、お部屋の雰囲気を損いません。

また、カッターで簡単に切断もできるため、中途半端なすき間も簡単に埋められる点が特徴です。

防音パネルや家具の配置で壁の防音効果がアップ

壁の防音対策を行う場合、防音パネルの設置や家具を動かすことで防音効果が上がります。

防音パネルは壁に貼り付けることで、隣の部屋へ音が漏れるリスクを軽減してくれます。

サイズもさまざま用意されているため、お部屋の広さに合わせて購入しましょう。

できるだけお金をかけずに防音対策をしたい場合は、家具を壁側に寄せることでも効果を発揮します。

隣の部屋と接する側の壁に本棚や食器棚、テレビを配置することで部屋の中の音をある程度吸収してくれます。

家具を置く場合、壁にぴったりとつけずに約5cmのすき間を作ることで、より防音効果を高めることが可能です。

窓の防音には防音カーテンや内窓が便利

窓へ防音対策を施す場合、防音カーテンや内窓を設置しましょう。

防音カーテンは屋外からの騒音を遮ってくれるだけでなく、屋内から発生する音が外へ漏れるリスクを軽減できます。

また、防音カーテンは防音性を高めるだけでなく断熱効果も得られるので、夏は涼しく冬は暖かい状態が保ちやすくなります。マンションによっては更に防炎機能があるカーテンを用意する場合がありますので、購入前に確認が必要です。

内窓は既存の窓とは別にビス穴を設けずに設置できる窓です。

窓を二重に設置することで防音効果が得られ、周辺環境の騒音が屋内に入り込まなくなります。

退去時には設置前の状態に戻すことも可能なので、原状回復も問題ありません。

賃貸の騒音は対策可能!物件選びで差がつくことも

賃貸物件に住んでいる際の悩みで多いのが、騒音に関するものです。

隣の部屋から騒音がひどい場合は大家さんや管理会社へ連絡し、対応してもらう方法が一般的ですが、強制力はないため解決に至るとは限りません。

物件を選ぶ際は、部屋の真ん中で手を叩く方法や、壁を叩いて音の響き具合をチェックできます。

音が反射し詰まったような音がする場合は、防音性に優れていると判断できるため、騒音に悩まされたくない人は内見時に確認をしてみましょう。

自分が出している音が気になる場合は、防音対策を。

音が出にくい状態にすることで、騒音トラブルにつながるリスクを軽減できますよ。

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気になるエリアや街、物件に関して不明な点などがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

田中(募集契約課) 公社では建替から地域活性化事業まで経験しました!絶賛子育て中です。 「公社の賃貸」の魅力をお伝えできるよう頑張ります。