公社の賃貸ブログ

給料に対する家賃の目安は何割?手取り収入からシミュレーション!

2022.01.13

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の戸丸です。

新生活を始めるにあたって家を探す際、給料に対する家賃の目安がわからず悩むこともあるかもしれませんね。

「家賃の相場は給料の3分の1って聞いたけど、どうして?」

「家賃は給料の手取り収入のいくらぐらいに収めるべき?」などの疑問を抱いてはいませんか?

今回は、一般的によく言われる家賃の目安「手取り収入の3分の1」の理由や、手取り収入と家賃の相場についてお話ししていきます。

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家賃の目安は給料の手取り収入の何割?その理由は?

家賃の目安は「給料の手取り収入の3分の1の割合」と、一般的によく言われます。

まず気を付けておきたいのが「手取り収入」についてです。

給料で実際に自分が使えるお金は「総支給額」から社会保険料や住民税、厚生年金保険料、所得税の源泉徴収額などを差し引いた「手取り収入」です。

総支給額が20万円であっても、手取り収入は一般的にその80~85%の16万円ほどになることがほとんどですので注意しましょう。

さて、本題の「家賃の目安は手取り収入の3分の1」の理由は、端的に言うと「家賃がそれ以上の割合になると、生活費が圧迫されてしまうから」です。

わかりやすいように、一人暮らしにかかる家賃以外の主な出費について見ていきましょう。

項目

平均額

 食費

41,000円

 水道・光熱費

12,000円

 交通・通信費

18,000円

 被服費

5,000円

 家具・家事用品(日用雑貨)

5,000円

 医療費

7,000円

 合計

88,000円

(参考元:家計調査報告(家計収支編)2020年(令和2年)平均結果の概要 表Ⅱ-1-2 消費支出の費目別対前年実質増減率 -2020 年-、単身世帯)

単純に計算して、手取り収入が16万円だとすると、家賃にかけられる上限金額は160,000円 - 88,000円で72,000円です。

この計算だと、手取り収入額の3分の1の割合にあたる53,000円より多いので、家賃の目安は3分の1よりも高くても良いのではないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、表の項目をよく見てもらうと「貯金」「趣味費」「交際費」「教育費」「車費」「保険」などの項目が無いことがわかります。

趣味の読書に本を買えば1冊でも数千円、旅行やドライブはもっとかかりますね。

スキルアップのために資格取得や英会話のレッスンを考えているなら「教育費」も必須。

車必須の地域なら、車のローンや駐車場代、自動車保険代もかかります。

ある程度の年齢になれば、冠婚葬祭などの交際費にかかる金額も増えてきます。

突然のアクシデントや将来を見据えて「貯金」することも重要になります。

このようなさまざまな支出を考えると、やはり家賃は手取り収入額の3分の1、16万円の場合だと53,000円程度を目安とするのが良いでしょう。

さらに余裕のある生活をしたり貯金額を増やしたいのであれば、手取り収入額の20~25%に抑える必要があります。

給料の手取り収入額と家賃の目安をシミュレーションしてみよう

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家賃を手取り収入の3分の1に設定した場合、実際の生活費がいくらくらいになるか、平均的な給料で3パターンのシミュレーションをしてみましょう。

手取り収入16万円の場合

項目

平均額

 家賃

53,000円

 食費

41,000円

 水道・光熱費

12,000円

 交通・通信費

18,000円

 被服費

5,000円

 家具・家事用品(日用雑貨)

5,000円

 医療費

7,000円

 合計

141,000円

食費は1日あたり1,500円なので、自炊を頑張る方向けのプランですね。

家賃を3分の1に抑えると、19,000円が余ります。

例えばこの分を交際費と趣味に7,000円ずつ、貯金に5,000円などに使うなど、少し余裕ができましたね。

手取り収入20万円の場合

項目

平均額

 家賃

67,000円

 食費

50,000円

 水道・光熱費

12,000円

 交通・通信費

18,000円

 被服費

10,000円

 家具・家事用品(日用雑貨)

7,000円

 医療費

7,000円

 合計

171,000円

食費、日用雑貨、被服費がアップしていますが、手取り収入が20万円になると家賃を3分の1に抑えても他に使えるお金が29,000円と、だいぶ増えますね。

交際費に11,000円、趣味に8,000円、貯金に10,000円というところでしょうか。

休日にショッピングやお友だちとのお出かけ、飲み会も月に数回は楽しめそうですね。

手取り収入23万円の場合

項目

平均額

 家賃

77,000円

 食費

55,000円

 水道・光熱費

12,000円

 交通・通信費

18,000円

 被服費

15,000円

 家具・家事用品(日用雑貨)

8,000円

 医療費

7,000円

 合計

192,000円

食費、日用雑貨費、被服費がアップしていますが、手取り収入が23万円になると家賃を3分の1に抑えても他に使えるお金が38,000円と余裕が増えます。

交際費に15,000円、趣味に13,000円、貯金に10,000円という感じで、外食も趣味も一層楽しめそうですね。

「今より少し良いもの」を選択できる余裕も出てきそうです。

給料の手取り収入から家賃の目安を考えるときの注意点

住居に関する支出は毎月固定でかかる費用なので、生活に必要なその他の支出額とのバランスを見ながら、安定して支払える金額を目安にすることが大切。

そのために知っておきたい、家賃の目安を考える際のポイントや注意点についてご紹介します。

家賃は手取り収入の3分の1以下でも良い

シミュレーションを見て、家賃以外の項目の金額は多いと思いましたか?

それとも少ないと思いましたか?

項目によっては「ちょっと足りないな」というところもあったでしょう。

賃貸の情報は数えきれないほどあるため、家賃は手取り収入の3分の1程度で設定しておくと部屋探しのひとつの目安になり、候補を絞り込みやすくなります。

ただし、絶対に3分の1でなければならない、ということでもありません。

自分自身で毎月の生活にいくらかかるか見当をつけてみて、趣味や貯金にもっとお金を回したいということであれば、家賃は3分の1以下でも良いのです。

家賃が安い物件を見つけるコツは、賃貸住宅を探す条件のうち、自分の優先順位がそれほど高くないポイントを見極めて範囲を広げてみること。

駅から遠い物件や、乗り入れている路線が少ない駅周辺の物件、築年数が古い物件などは、比較的家賃が安い場合もあります。

また、団地から探してみるのも選択肢のひとつ。

団地は礼金や仲介手数料、更新手数料が不要で初期費用が安く、家賃も一般的な賃貸物件よりも安い場合が多いです。

団地で一人暮らしは可能?メリットとデメリットをご紹介」も合わせて見てみてくださいね。

逆に、都心部では手取り収入の3分の1ではなかなか良い部屋が見つからないこともあります。

家賃が3分の1を超えてしまっても、通勤や通学に便利な方が助かるという場合もあるでしょう。

そんな方は、自炊を頑張ったり、服や化粧品はプチプラなものを選んだりと、生活のコストを下げていくという方法もあります。

家賃以外の住居費も計算に入れよう

住宅に関する毎月の固定費には、家賃以外の支出もあります。

例えば、管理費や共益費、車やバイクを持っている場合には駐車場代や駐輪場代などです。

これらの費用は1つ1つの項目は数千円かもしれませんが、合計すると数万円になり、思わぬ出費になることも。

一人暮らしなどで賃貸住宅を探すときには家賃だけに注目するのではなく、その他の固定費もしっかりと計算に入れるようにしましょう。

ボーナスを当てにするのは避けよう

家賃がやむを得ず3分の1を超えてしまうこともあるかもしれませんが、毎月の支払は毎月の収入でまかなえる範囲にしておくことが大切です。

ボーナスを当てにしないということを頭に入れておきましょう。

ボーナスは不確定な収入のため、毎月の生活費に取り込んで考えていると生活が破綻する恐れがあります。

持ち家などでボーナス払いを選択される方は多いですが、それでさえ「ボーナス払いはしない方が良い」と唱える専門家もいるほどです。

毎月の家賃以外にも、2年に1回の更新料の支払いや、住み替えを考えた時の引っ越し費用などもできれば確保しておきたいですね。

最近では「生活防衛費」などと言って、ケガや病気で働けなくなったときにも生活ができるくらいの金額を貯めておくという方も多いようです。

ボーナスをあてにしないとカツカツ、ではなく、ボーナスはあくまでも臨時収入ととらえ、毎月の生活費には組み込まないようにしておいた方がベターです。

家賃の目安は給料の手取りの3分の1程度で考えよう

家賃は給料の手取り収入額の3分の1程度が相場です。

その他にかかる生活費を圧迫し過ぎず、余裕のある生活を送ることができます。

手取り収入が増えるにつれ、同じ「手取り収入の3分の1の家賃」でも、他の出費に充てられる金額も増えてきます。

家賃は絶対に手取り収入の3分の1でなければならない、ということではありません。

あくまでも目安ととらえ、実際に自分の生活ではどのくらいお金がかかるか考えてみましょう。

土地柄やライフスタイルによっても、生活にかかるお金は変わります。

家賃以外にも、管理費や駐車場代などがかかる場合もあります。

それらの費用もきちんと計算に入れた上で賃貸住宅を探しましょう。

家賃をボーナスで補填するのはおすすめできません。

ボーナスは不確定な収入のため、当てにしすぎるのは危険です。

毎月の収入内で生活が完結するようにしましょう。

神奈川県の賃貸住宅を探すなら「公社の賃貸」の物件情報もご参考ください。

礼金・仲介手数料がかからないので、入居時の負担が抑えられますよ!

気になるエリアや街、物件に関して不明な点などがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

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