音楽でつながる　二宮団地「歌声ダイニング」をレポート！

6月21日（水）、二宮団地（中郡二宮町）にある百合が丘商店街「コミュナルダイニング」にて開催された「歌声ダイニング」の様子をお伝えします！

東京駅から二宮駅まではおよそ70分。都心から少し離れた二宮は、海も山もある自然豊かな町です。

歌声ダイニング開催で賑わう「百合が丘商店街」

コミュナルダイニング

「コミュナルダイニング」は、商店街の中央にあります。

いまでこそ空き区画はありませんが、「百合が丘商店街」は団地と町の人口減少や高齢化による購買量低下により、いくつもの店でシャッターが降りっぱなしになっていた時代がありました。
2016年、神奈川県住宅供給公社は地域住民とともに、地域の魅力を活用した「二宮団地再編プロジェクト」をスタート。

その一環で団地内の百合が丘商店街の空き店舗を利用した地域住民の交流拠点として誕生したのが「コミュナルダイニング」。
二宮団地周辺の住民が集うことができる場所になっています。
これまで、地域住民同士のコミュニケーションの場として、「歌声ダイニング」や「お食事会議」、「高齢者向けスマホ教室」、「レンタルスペース」として活用されてきました。

歌声ダイニング

室内がいっぱいになるほど、参加者が集まりました！

「歌声ダイニング」は、2017年2月8日（水）より音楽の力で地域のコミュニティを活性化することを目的として神奈川県住宅供給公社主催で開催しています。
今年度は、5月17日（水）、6月21日（水）、9月20日（水）、10月18日（水）、11月15日（水）、2024年3月13日（水）の6回開催。
参加費無料、申し込みは不要で、気軽にご参加いただけるイベントです。
ライブでのピアノ演奏に乗せて、皆で1時間ほど歌を歌います。
ピアノを演奏してくださるのは、ユースクラシック代表の陶 旭茹（とう　しゅーる）さん。
陶さんが率いるユースクラシックは、高齢者施設での合唱指導や、国際交流を目的としたコンサート開催など、音楽を通じて様々な活動を行っています。

歌声ダイニング開始前の様子

「歌声ダイニング」は、11時からスタート。
30分前から会場前には参加者が5名ほど集まって、心待ちにされていました。
その後開始時間までに、お一人で、またお友達同士誘い合って、団地や商店街周辺にお住まいの方20名ほどが集まり「歌声ダイニング」が始まりました。
毎回参加されている方も多く、開催を楽しみにしているそうです。
「歌声ダイニング」をきっかけに、住民同士が顔を合わせる機会になっているようでした。

参加者には、歌詞カードとお茶が配られます。

参加者には陶さん監修の歌詞カードが配られました。

今回歌った曲は、「夏の思い出」「荒城の月」「浜辺の歌」「少年時代」「学生時代」「木綿のハンカチーフ」「愛燦燦」「川の流れのように」「また逢う日まで」「切手のないおくりもの」の10曲。

伴奏は、誰でも簡単に歌えるようにアレンジされていて、伴奏にメロディラインが分かりやすく入っています。
メロディラインに合わせて歌えば、楽曲をよく知らなくてもカラオケのように歌うことができ、簡単に歌に参加できます。

最初のうちは、探り探りで歌っていた参加者も、1曲歌うごとに、どんどん声が出るようになり、活き活きと歌っていらっしゃいました。

楽曲への理解を深めてから歌ってほしいと、陶さんは歌う前に楽曲が作られた背景や込められた思いなど、楽曲にまつわるエピソードを紹介してくださいます。
間奏が入るところや、キーの高さなど歌うコツも丁寧にレクチャー。
「「川の流れのように」は、家族愛をうたっている曲。歌っていると暖かい気持ちになりますね」、「「少年時代」は、独特な歌詞なのに、誰もが情景を思い浮かべることができるところがすごい」。楽曲をよく理解しているからこその興味深いお話が聞けました。より思いを込めて歌うことができます。
陶さんのお話を聞くことを楽しみにしている方も多いそうです。

「偶然通り掛かったら合唱が聞こえてきて楽しそう！私も歌いたい！」と飛び入り参加される方も！
終了後は、「次も参加したい！」と嬉しそうに話してくれました。

商店街に響いた歌声を聞いて様子を見に来られた方も。

「今日はこれから予定があるから、次の時に参加したい」と話していましたが、少しの間コミュナルダイニングの外で歌声に聞き入っていました。
コロナ禍も、オンラインでの開催や、合唱ができない期間はプロの演奏と歌声を聞くコンサートとして開催するなど、形を変えて続いてきた「歌声ダイニング」。
前回（5月17日（水））の開催から、ようやく参加者が合唱できるようになりました。
「コミュナルダイニング」から、商店街全体に歌声が響いて、賑わいをみせていました。

前回の歌声ダイニングでのアンケートを基に、陶さんが今回の楽曲を選曲。
参加者が、リクエストされた曲が多く選曲されているので、参加者にとってなじみ深い曲が多いようでした。
あっという間に10曲を歌い終わると、参加者に一体感が生まれているようでした。合唱で音楽のパワーですね。

終了後も、商店街で参加者同士が談笑されている姿も見られました。

次回の開催に向けて、実施したアンケートには、「毎月開催してほしい」、「次の開催まで、陶さんに会えないのが寂しい」という声も。
次回は、9月20日（水）の開催です。
少し間は空きますが、また涼しくなったころに秋を感じながら合唱を楽しんでいただけると思います。

関連サイト：

二宮団地WEBサイト
https://www.nino-satoyama.com/

公社の賃貸 団地紹介ページ
https://www.kousha-chintai.com/danchi-intro/other/K119642000.php

海と山に囲まれた二宮団地の魅力をご紹介！/公社の賃貸ブログ
https://www.kousha-chintai.com/blog/efforts/post-28.php (2023.05.17)