公社の賃貸ブログ
賃貸のお部屋をDIY!原状回復もできるおしゃれアイデア
こんにちは! 神奈川県住宅供給公社の田中です。
賃貸物件にお住まいの方なら「DIYでお部屋を使いやすく素敵にしたい!」と思いつつ、「DIYが可能か?」「DIYはどの程度なら現状復旧の費用がかからないのか?」と、気にしている方もいるでしょう。
退去時に原状回復費用がかかるのは避けたいですよね。
今回は「賃貸でもDIYしたい方」必見です!
賃貸のお部屋で可能なDIYや原状回復方法、DIY初心者に便利なサービスや注意点もご紹介します。
賃貸のお部屋をDIY!一般的にはどこまでOK?
賃貸物件に住んでいると「収納が欲しい」「壁を好みの色に変えたい」と思うこともあるでしょう。
自分好みのお部屋にできたら、毎日の生活がより楽しくなりますね。
しかし賃貸物件は、DIYでお部屋にどこまで手を加えてもよいのか悩むところです。
賃貸物件のほとんどが「原状回復」を義務付けています。
「原状回復」とは「退去するときには貸し出したときの状態に戻す」というルールです。
年月による劣化や、通常の使用で止むを得ず傷んだと考えられるものに関しては「原状回復」に含まれません。
つまり「借りた当初の状態に戻すこと」ではなく、「借主の住まい方、使い方によって発生した損耗」などについて元に戻すということなのです。
どの程度なら「原状回復」に当たらないのでしょうか?
「画びょうの穴」程度であれば原状回復の必要はないと国土交通省のガイドラインで定められていますが、「釘やネジの穴」が開くケースだと基本的には原状回復の義務に含まれます。
ただし、釘の穴程度ならば修復に際しての費用を高額請求されたり、敷金から大幅に引かれる可能性は低いです。
ちなみに、平成25年度にはDIY人気が広がるにつれて、新たな賃貸契約の形式も出ました。
「DIY型賃貸借」という、借主(入居者)の意向を反映して住宅の改修を行える賃貸借契約や賃貸物件です。
賃貸ならではのDIYアイデア!
賃貸契約に原状回復が義務付けられているのならば、原状回復可能なDIYをしたいですね。
賃貸ならではのDIYアイデアをご紹介します。
はがせる壁紙で簡単模様替え!
お部屋の雰囲気をガラッと変えたいときには、壁紙を変えるのが効果的。
原状回復に強いのは「はがせるのり」「はがせる両面テープ」で貼る方法です。簡単に貼り直しができるというメリットもありますよ。
また、裏面がフリースの壁紙は、壁紙をはがせば簡単に原状回復できます。
裏面が紙の壁紙でも原状回復可能ですが、はがす際に裏紙が残るので水で濡らしてはがす必要がある分、少し手間がかかります。
マスキングテープやウォールステッカーなど壁や窓を簡単DIY!
「壁紙までは...」という方はマスキングテープやウォールステッカーを活用する方法もあります。
100円ショップでも様々な柄や幅のものが売られていますよ。
綺麗にはがせるので、ちょっとしたスペースのアクセントにピッタリです。
ガラス専用のマスキングテープやガラスフィルムを使えば、簡単に窓ガラスの印象を変えられますよ。
マスキングテープも壁用の幅広のも柄や、タイル柄や空柄などさまざまな柄など、おしゃれなものがたくさん出ています。
季節ごとにデザインを替えたり、ポストカードや写真のフレームとして縁取ったりと自由自在にアレンジを楽しめます。
キッチン扉やパネルを粘着シートでデコレーション!
キッチンなどの水回りには、貼ってはがせる粘着シートが便利。
裏にシールが付いているので、シートをはがすだけです。
無地や木目調、石目調、レザー柄、メタリック柄といった、素材感を変えたい方向けのもの。
和柄やモダン柄、紬柄などの自分好みの柄でお部屋の雰囲気を変えたい方向けのもの。
シールの絵柄は様々な種類があり、アレンジの幅が広がります。
ガラス瓶や電化製品などにも貼れるので、小物もアレンジしてプチDIYするのもおすすめです。
ただし、貼れる素材と貼れない素材があるので気をつけましょう。
「プラスチック」「ガラス」「アクリル」のようなツルツルした面に適しています(ツルツルしていれば木材も可)。
「ゴム」「砂壁」「コンクリート」などには向きません。
床の模様替えにチャレンジ!
お子さんが生まれるなど生活スタイルが変わると、床を変えたいこともあるかと思います。
そんなときに活躍するのが、以下3タイプの床材です。
①置くタイプの床材
接着不要で床の模様替えができるので、原状回復を考えたDIYには最適です。
耐水性や消臭性に優れたものなど、アイテムを使い分けられそうですね。
置き畳
フローリングの一部を畳にして、簡単にお部屋の雰囲気を和モダンにリフォーム。
樹脂製OAフロア
足が付いているパネル状の床材。コードなどの引っ掛かりやすいものを床下へ収納できます。小さいお子さんやペットがいるご家庭にも便利な床材。
コルクマット
適温、適湿を保つ特徴があるので、冬は暖かく夏は涼しく快適に過ごせます。
足音や落下の衝撃音を吸収し和らげてくれる効果も。
②敷くタイプの床材
敷くタイプの床材はカーペットが主流です。
ラグカーペット
1枚敷くだけで一気にお部屋の雰囲気を変えられるアイテム。
タイルカーペット
パネル状のカーペットを組み合わせて使用。
色など自由に組み合わせ可能なので自分好みにでき、汚れたところだけ取り換えることもできて衛生的です。
③貼るタイプの床材
「貼る」と聞くと、貼るのが難しそう...原状回復が大変なのでは...と考える方もいるかと思います。
基本的にボンドか両面テープで貼っていきますが、今は貼ってはがせるボンドもあるので検討してみてもよい床材です。
クッションフロア
撥水性があり掃除が楽になるのでキッチン、水回りで人気の床材。
泥汚れが気になる玄関にも重宝します。
フロアタイル
塩化ビニル製でタイル状の床材。
カッターで簡単に切れるので、好みのサイズや形に合わせやすいです。
フローリング
どの世代にも人気の床材。
フローリングの補修や防音性能を高めたいときなど、厚さや特徴によってさまざまなフローリング床材があります。
初心者が賃貸部屋をDIYするコツ
DIY初心者が揃えておきたい基本の道具や、利用できるサービス、初心者ならではのDIY注意点についてもお話しますね。
DIYを始める際に揃えると良いもの
工具は、初心者でも下記8点は揃えておきたいです。
・メジャー
・定規
・ハンマー
・ブルーシート
・のこぎり
・クランプ、はたがね
・インパクトドライバー
・サンダー
高額のものもあるので、工具レンタルしているホームセンターを探してもよいでしょう。
次の便利なサービスでも詳しくご紹介します!
DIY初心者に便利なサービス
「一人でDIYは大変そう」という方は、ホームセンターのサービスを利用してみましょう。
①工具レンタル
「DIYを続けるかわからない、まずは試したい」という方に。
1泊2日から貸し出し可能で、150円から500円が相場です。
近くにホームセンターがない方は、インターネットで貸し出しを行っているサイトもあります。
②カットサービス
ホームセンターで資材を購入すると、無料もしくは有料で好みの長さや形にカットしてくれるところもあります。
初心者には、ただまっすぐカットするだけでも大変なもの。工具がない方や広い作業場がない場合にも便利です。
③貸し出し軽トラック・配送サービス
「材料を購入したのに、車に積めない。公共交通機関で来たため持って帰るのが大変!」
そんなときには、軽トラックの貸し出しや配送サービスが利用できる店もあります。
他にも「DIY教室」という初心者に嬉しい企画を行っているホームセンターもあります。
サービスを上手く活用して気軽にDIYを始めましょう。
DIY初心者の注意点
いざDIYを始めてみると、思わぬところで失敗することがあります。
初心者によくある失敗から、いくつか注意点をご紹介します。
①釘の穴だらけになる
不要な木材で、事前に釘打ちの練習をしてみましょう。
②使用する予定の工具がない、壁紙が足りない
作業工程を見直して、工具と材料の確認をしてから始めましょう。
③棚を組み立てる順番を間違えた、ネジや釘を打つ場所が不明
作業説明書を見ながら、頭の中で作業工程のシミュレーションをしましょう。
④材料を揃えただけ、カットしただけで満足する
何を作りたいのか、どこを変えたいのかなど、自分のやりたいDIYを明確にしましょう。
DIYを始めてから「あれ?」と思うことのないよう、注意点も把握して準備しましょうね。
まとめ
・賃貸物件のほとんどが原状回復を義務付けていますので、どの程度なら原状回復を求められないのか確認しておきましょう。壁紙や床に支障をきたさないDIYグッズについても調べると良いですね。
・原状回復が可能かつ初心者でもできるDIYの種類はたくさん!「はがせる壁紙」「マスキングテープやウォールステッカー」「粘着シート」「置く、敷く、貼るの床材」などがあります。それぞれの用途に合わせて使い分け、手軽にDIYを楽しみましょう。
・DIY初心者は注意点に気をつけて、必要な材料や工具を揃えましょう。DIYに必要な工具は、ホームセンターやインターネットでレンタルもできます。ホームセンターでは嬉しいDIYサービスも色々あるので調べてみましょう。
自分のライフスタイルに合ったDIYを楽しみましょう!

田中(募集契約課) 公社では建替から地域活性化事業まで経験しました!絶賛子育て中です。 「公社の賃貸」の魅力をお伝えできるよう頑張ります。