公社の賃貸ブログ

賃貸でも車庫証明は必要?取得や住所変更の手続きについて

2019.06.15

団地の知識

こんにちは! 神奈川県住宅供給公社の戸丸です。

車を新規に取得したとき、転居などで駐車場を変更したときに手続きが必要になる「車庫証明」。

一度取得すると車の買い替えや廃車手続き、駐車場変更がない限り手続きをしないため、聞いたことはあっても、具体的には説明できないかもしれませんね。

また、賃貸物件についている駐車スペースから、別な駐車スペースへ移動した場合などには「車庫証明って、あまり馴染みが無いけどみんなちゃんと変更しているの?」と思われる人も多いのではないでしょうか。

今回は、賃貸と車庫証明の関係について、手続きの方法なども合わせてお話ししていきます。

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車庫証明は賃貸でも必要?

車庫証明の正式名称は「自動車保管場所証明書」で、車庫証明は原則どんな家に住んでも必要となります。

また駐車場の形態自体も、住宅の敷地内にある駐車スペースはもちろんのこと、近隣に駐車場(自宅から直線距離で2km以内)を借りた場合であっても車庫証明を取得する必要があります。

もし車庫証明がなければナンバーが発行されず、公道を運転できません。

なぜなら車を運転するためには「運転が終われば路上駐車などではなく、きちんと車を保管する場所がありますよ」ということを警察署に証明することが義務付けられているからです。

引越しで車庫証明は変更すべき?

車の保管場所が変わる場合、車庫証明を新たに取得する必要があります。

期限は「保管場所を移動してからおおむね15日以内」とされているため、できるだけ早く申請をしたほうがよいでしょう。

しかしながら「みんなが転居の度に申請をきちんとしているのか?」と疑問に思われる人もいますよね。

引越しの場合、車庫証明を新たに申請する必要があり、罰則もあります。

しかしながら実状は、都度申請をしない方もいるものの、悪質なケースを除き罰則を受けることはまれなようです。

お住まいの自治体以外の地名が入ったナンバープレートを付けたままの車を見かけることもあるでしょう。

それは、車庫証明が以前の住所のままになっているためです。

また例外として、単身赴任でA市にいるものの住居はB市にあり、B市で運転することが多くB市の住宅に駐車場が確保できている場合なども考えられます。

これらの理由から、ナンバーが違うからといって違反で取り締まられることはほぼありません。

ただし、悪質な事故を起こした場合などは、未手続きについても追及されてしまう可能性はあります。

そのため、転居した場合は車庫証明も変更すべき行為になります。

車庫証明と車検証は合わせて住所変更しよう

引越しをした場合、車検証の住所も変更する必要があります。

車検証の住所変更には車庫証明が必要なため、せっかくなら一緒に手続きするのがオススメです。

ただし、車庫証明は管轄の警察署、車検証の住所変更は陸運局で行います。車庫証明は取得して1ヶ月以内のものでなければなりません。

車検証の住所を変更するメリットは以下のようなものがあります。

・リコールの連絡がきちんと来る

・納税通知書が現在の住所に届く

手続きが遅くなってもほぼペナルティはないものの、上記の書面は車検証にある住所に送付されますので、転居してからできるだけ早く手続きするのが安心です。

特に、新居に何年も住み続ける予定があるのならば、車庫証明・車検の住所変更に行かれたほうが良いでしょう。

車庫証明は自分で取れる!

ディーラーや行政書士に委託して申請することも可能ですが、手数料で15,000~20,000円ほどかかることもあるようです。

申請時と受取時の2回、警察署に行く時間が必要ですが、自分でも車庫証明は取れますよ。もちろん家族による代行も可能です。

車庫証明の手続き

場所:新住所を管轄する警察署

必要なもの:自動車保管場所証明申請書、自動車保管場所標章交付申請書、保管場所の所在図・配置図、保管場所使用権原疎明書面(自認書)(自己所有の土地の場合)、保管場所使用承諾証明書(賃貸の場合)

手数料:保管場所証明申請手数料、自動車保管場所標章交付手数料、合わせて3,000円ほど

即日発行ではなく、3~7日かかるのが普通です。受け取りは郵送可のところもあります。

使用許諾証明書を賃貸借契約書で代用できる?

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自分名義の住宅以外で車庫証明を取るのに必要なものの中に「保管場所使用承諾証明書」があります。

これは、アパートやマンションなど賃貸の敷地内で車庫証明を取りたい場合に必要です。

また、近隣の駐車場を月極契約する場合、親と同居する未成年が車を買う場合や、2世帯住宅などで住居の名義人が家族の別な人という場合にもこの書面が必要になります。

賃貸物件の場合、保管場所使用承諾証明書は大家さんまたは管理会社に依頼して発行してもらいます。

管理会社の場合は数千円の手数料がかかることが多いようです。

ただし、警察署によっては、保管場所使用承諾書は他の書類でも代用可能な場合があります。

駐車場使用契約書でも「車を保管する場所を使用できる権利」を証明できると判断されることがあるので、所轄警察署に問い合わせてみましょう。

まとめ

・車庫証明は賃貸でも必要です。していなかった場合、即時に罰則!とはなる可能性は非常に低いですが、事故を起こした場合などに悪い印象を与えかねません。

・車庫証明と一緒に車検証の住所変更もすることをオススメします。変更されていないと、リコールや納税のお知らせがきちんと来ないことがあります。早い段階で手続きしてしまいましょう!

・車庫証明は自分で取れます。業者に代行をお願いすることもできますが、数千円~数万円の手数料を取られることも。家族の代行も可能ですので忘れず手続きを。

・アパートやマンションなど賃貸物件で車庫証明を取る場合は、「保管場所使用承諾書」が必要です。大家さんや管理会社で発行してもらえますが、警察署によっては駐車場使用契約書でもOKな場合もあります。問い合わせてみましょう。

引越しや車の購入時などは手続きが色々あって大変ですが、車庫証明も大事な手続きのひとつです。

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