公社の賃貸ブログ

賃貸で喫煙していたら退去費用はどうなる?負担を安くする方法とは

2020.12.21

団地の知識

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こんにちは! 神奈川県住宅供給公社の戸丸です。

喫煙者の方は、賃貸マンションやアパートで喫煙する場合、どのような問題が発生するのか気になりますよね。

タバコのヤニ汚れは思っている以上に付きやすく、退去の際に家具を動かした後などはハッキリと分かるくらいです。

とは言え「禁煙するのは難しい」「外で吸うことができないからせめて家でゆっくり一服したい」という方も多いでしょう。

今回は、喫煙による壁紙の色変わりで退去費用がかかるケースや、退去費用を安くするためにできるだけ壁紙をきれいに保つコツなどについて解説します。

賃貸で喫煙した汚れは退去費用の自己負担が必要!退去費用がかからないケースは?

賃貸物件を退去するときには、大家さんや管理人、不動産会社や管理会社などが立ち入り、部屋の現況をチェックします。

このときに賃借人の過失によって部屋が汚損していたり、壊れていたりした場合、部屋を修理するための原状回復費用を求められます。

原状回復費用は一般的に敷金から差し引かれることが多く、原状回復費用が少ないほど返ってくる敷金は多くなります。

原状回復は、入居当時の部屋の状態に完全に戻すということではありません。

日焼けによる壁紙の色褪せや、家具を置いていたことによるへこみなど「通常暮らしていて生じる経年劣化」については、原状回復費用は求められないとされています。


賃貸で喫煙していた場合に退去費用が負担になってしまうケースと、かからないケースについて詳しく解説します。

喫煙による汚れや臭いは借主負担

タバコのヤニ汚れ、臭いが染みついている場合は「賃借人の負担になる」ことが国土交通省の定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(PDF)」でも明記されています。

喫煙者の方は換気扇の下やベランダで吸っていることも多いかと思います

しかし、煙は意外と部屋の中に流れていて、非喫煙者の方に比べるとどうしても壁紙の汚れは生じてしまいます。

その場合、タバコの喫煙による壁紙の張替えなどは、故意でなくても修繕費として全額入居していた人の自己負担で原状回復をする必要があります。

特に住み始めてから長い年数が経過している場合は、部屋で喫煙をすると、壁だけでなく天井や畳にも影響を及ぼすため、壁と天井のクロス、畳の面積分の張り替えが必要です。

気を付けたいのが、備え付けのエアコンやフローリング、サッシ、照明などの汚れや臭い。

喫煙による煙は部屋の隅々に広がってしまうので、思わぬところのクリーニング代も必要になることもあり、トータルすると退去費用が膨れ上がってしまう可能性は高いです。

喫煙をしていても退去費用が余計にかからないケース

賃貸で喫煙をしていても、クロス代を請求されないケースもあります。

それは、見た目にも臭いも、喫煙の痕跡が全く感じられない場合です。

ただし喫煙者や同居する家族はタバコの臭いに慣れてしまいがちで、臭いがしていても気付きにくいという面もあります。

「このくらいなら大丈夫」と思っていても、住民以外が入ると臭いや汚れ(黄ばみ)が気になるケースは多いので注意が必要です。

賃貸で喫煙した場合、退去時に費用を抑えるためには?

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賃貸の退去費用を抑えるためには、基本の「汚さない」「きれいに保つ」が大切です!

賃貸で喫煙するときに壁を汚さないコツ

壁を汚さないためには部屋で喫煙しないのが一番ですが、そうもいかないのが悩みどころです。

よく行われている対策としては、喫煙場所を換気扇の近くやベランダにする、窓を開けて喫煙するといった方法です。

しかし、これらの方法は煙が近隣に流れやすく、隣接住戸とのトラブルのもとになるためオススメできません。

また、煙は部屋の中にも流れやすいので、あまり効果は上がらない可能性も。

ベランダでの喫煙自体、契約書内で禁止されていることも多いです。

その他の対策としては、臭いや汚れの元になるタールを出さない電子タバコにすることです。

電子タバコなら汚れはほとんど付きませんが、燻煙は出るのでタバコの臭いには気を付けなければいけません。

また、空気清浄機を活用するというのも一つの手。

タバコの臭いの元を吸着してくれる製品もありますので、壁や床の臭い汚れ対策としては効果が期待できます。

壁をきれいに保つ掃除のポイント

賃貸で喫煙をしている場合は、壁や床の掃除などもこまめにして壁をきれいに保つことが退去費用を抑える上でも大切です。

汚れの元になるタールは油性で粘着性が高いので、油性のものを落とす掃除方法できれいにすることができます。

用意するものは、油性の汚れに強い洗剤と雑巾、歯ブラシ。

雑巾は、繊維の細かいマイクロファイバークロスを使うと、クロスの凸凹に入り込みやすいです。

油性汚れに強い洗剤には、重曹やセスキ炭酸ソーダ、住居用の洗剤(マイペットなど)があります。

重曹とセスキ炭酸ソーダは商品のラベルを見て、適切に希釈してから使ってください。

掃除方法は、洗剤を壁に吹きかけ、歯ブラシでこすって汚れをかき出し、雑巾で拭き取るだけ。

窓ガラスや床は凸凹が少ないので、洗剤をつけて雑巾で拭き取るだけでも汚れが落ちます。

また、目の付きにくい天井の掃除も忘れがちなので注意しましょう。

賃貸で喫煙をしたら退去費用に注意しよう

賃貸物件の部屋の中で喫煙しても、ベランダで喫煙しても、部屋の壁や天井のクロスにタールなどによる汚れが付着してしまいます。

喫煙による汚れや臭いは全額賃借人の負担となります。

喫煙していると、タバコの臭いや汚れに慣れてしまいがちなので、自分ではあまり汚れていないと感じていても、第三者の感じ方は異なることがあります。

喫煙による影響があまり無い場合は、退去費用が余計にかかりません。

また、長く住んでいて、経年によるクロスの劣化の場合は、修繕費用があまりかからない可能性も。

ただし、床やエアコンなどの汚れや、染みついた臭いがある場合はクリーニング代が別途かかることがあります。

高額になることもある退去費用を抑えるためには、「汚さない」ことや「きれいに保つ」ことが大切です

タールの出ない電子タバコに変えたり、こまめに掃除をしたりしましょう。

これを機に禁煙するのも一考です。



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