公社の賃貸ブログ

賃貸でDIYはどこまで可能?注意点やポイントをご紹介

2024.04.05

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の松井です。

最近は、小物や家具作りをはじめ、住まいの修繕やリフォームなどもDIYで行う方が増えています。

賃貸物件でも「DIYで自分好みの部屋にアレンジしたい」と、思っている方は多いのではないでしょうか?

ただし、一般的な賃貸物件ではDIY可能な範囲は限られています。

基本的に設備や内装へのDIYは禁止で、原状回復できる状況であっても貸主の承諾が必要です。

今回は、賃貸住宅のDIYはどこまで可能なのか、その範囲や行う場合の注意点やポイントについてもご紹介します。

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賃貸でDIYはどこまで可能?原状回復とは?

賃貸物件でDIYはどこまで可能なのか、まずはその範囲を確認しておきましょう。

賃貸でDIY可能な範囲とは

一般的な賃貸物件の所有者は、貸主である大家さんや管理会社です。

そのため、入居する借主が、貸主の許可なしにDIYで部屋の設備や内装などを変更することは認められていません。

釘やネジで壁に穴を開けたり、自分好みの壁紙に変えたりするのも、基本的にNGです。

仮に貸主がDIYを許可しても、借主には「原状回復」の義務があります。

つまり、一般的な賃貸物件でのDIY可能な範囲とは「貸主の許可があり、原状回復できること」が前提となります。

原状回復の規定を確認する

「原状回復」とは、借主が故意や過失などによって部屋につけた傷・破損があれば、退去時に元の状態へ戻して返すというルールです。

通常使用や経年劣化により傷んだと考えられるものは対象外ですが、故意又は過失による破損と同じでDIYで壁に釘やネジで穴を開けたり、内装などを変えたりした場合は、原状回復義務が生じる可能性があります。

ただし、原状回復については線引きが曖昧で、修繕費用などの面で貸主とトラブルになるケースも少なくありません。

また、原状回復の規定は賃貸物件ごとに異なり、DIYに関する特約が設けられていることもあります。

賃貸物件でDIYを楽しむなら、事前に賃貸借契約書や国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に目を通し、原状回復の規定をチェックしておくことが大事です。

賃貸でDIYをするときのポイント

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一般的な賃貸物件でDIYをするには、原状回復など守らなくてはいけないルールや制限があります。

ただし、限られた範囲内でもアイテムやアイデア次第でDIYを楽しむことは可能。

ここでは、賃貸物件でDIYをする際に押さえておきたいポイントをご紹介します。

原状回復できる範囲内で楽しむ

一般的な賃貸物件でDIYを楽しむには、原状回復できることが基本です。

そのため、なかなか手をつけられずにいる方も多いのではないでしょうか。

最近はDIYに適した原状回復しやすいアイテムも数多く販売されています。

例えば、小物や家具を自分好みの色・柄にリメイクをしたり、新しく作ってコーディネートしたりするのも良いでしょう。

次に紹介するアイテムは、室内を傷つけずにアイデア次第で、こだわりの空間にアレンジすることができるものです。

突っ張り式アイテム

壁面棚・収納などを作る際に便利なのが突っ張り式アイテムです。

壁や天井に突っ張って使うため、釘やネジを使わず固定できます。

・突っ張り棒
・突っ張り式2×4(ツーバイフォー)材 など

自由度が高く、工夫次第でさまざまな使い方ができるのも魅力。

設置する際は耐荷重にも注意しましょう。

貼ってはがせるアイテム

貼るだけで自分好みにアレンジできる手軽さと、原状回復のしやすさが魅力である、貼ってはがせるアイテムには以下のようなものがあります。

・マスキングテープ
・リメイクシート
・貼ってはがせるクッションフロア など

どのアイテムも、色や柄、質感など、バリエーションが豊富。

リメイクシートは、小物や家具・家電のほか、壁や床など幅広く使えるため、トータルコーディネートも可能です。

もちろん、壁や床などの内装に手を加える場合は、原状回復ができる場合であっても、貸主にまずは相談・確認してみましょう。

トラブル防止になるほか、交渉次第では、原状回復の一部免除などの合意が得られる可能性もあります。

安全性にも十分配慮する

賃貸物件でDIYをする場合は、安全性にも十分配慮しましょう。

例えば、取り付けた棚に重たいものを置いても落下しないか、地震などで倒れた物が凶器になる可能性はないか、火災などの事故につながる危険性はないか、などです。

建築基準法や消防法などでは、建物の構造や規模、場所ごとに防火性能の高い素材を選んで使うことが定められています。

特にキッチン周りなど火気を使用する場所には、燃えやすいものを置かない、燃えにくい素材をチョイスするといった対策が必要。

壁や天井に手を加える場合は「内装制限」があることを理解しておきましょう。

賃貸物件でのDIYや原状回復については、こちらでも詳しくご紹介しています。

賃貸のお部屋をDIY!原状回復もできるおしゃれアイデア

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DIY可の賃貸物件とは?注意点もご紹介

賃貸物件の中には、借主の意向で大胆な改修も実現するDIY可能な物件もあります。

持ち家のように、もっと自由に自分好みにカスタマイズしたいという方におすすめです。

DIY型賃貸借

DIY型賃貸借とは、持ち家のように借主の意向で改修を行うことができる賃貸借契約やその賃貸物件のことです。

入居時に貸主の修繕はありませんが、一般的な賃貸物件ではタブーである、床や壁などの素材変更、リフォーム・リノベーションなどのDIYが、基本的に借主負担で自由に行えます。

家賃も相場より安く借りられる可能性があるのもメリットです。

ただし、借主の一方的な意向がそのまま通るわけではありません。

DIYの範囲や内容、原状回復の有無、具体的な施工方法など、貸主としっかり協議しながら決める必要があり、一般的な賃貸物件に比べると書面作成も少し多くなります。

DIY型賃貸借の注意点

DIY可としている賃貸物件は、築年数の経過したものが多いです。

そのため、水回りや耐震性などに不安がある場合も。

借りる前は建物の現状をしっかり把握しておくことも大事です。

DIYを行う場合は安全性にも配慮しつつ、構造部分に影響が及ばないよう注意しましょう。

賃貸でのDIYはどこまで可能か範囲を確認して楽しもう!

一般的な賃貸物件でのDIY可能な範囲は、貸主の許可があり、原状回復できることが前提です。

事前に賃貸借契約書や国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に目を通し、原状回復の規定をチェックしておきましょう。

最近はDIYに適した原状回復しやすいアイテムも数多く販売されています。

突っ張り式アイテムは、釘やネジを使わず固定が可能。

貼ってはがせるアイテムは、原状回復のしやすさが魅力です。

もちろん、内装に手を加える場合は、貸主や管理会社へまず相談・確認を。

賃貸物件でDIYをする場合は、安全性にも十分配慮しましょう。

賃貸物件の中には、借主の意向で大胆な改修も実現するDIY可能な物件もあります。

持ち家のように、もっと自分好みにカスタマイズしたいという方におすすめです。

豊富な物件数の公社の賃貸では、神奈川県の賃貸物件検索も可能です。

あなたにぴったりの物件をぜひ見つけてくださいね!

松井(募集契約課)