公社の賃貸ブログ

賃貸の電球交換をするのは誰?交換方法も解説!

2024.05.24

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の吉野です。

賃貸アパートやマンションに住んでいると、部屋の備品を交換する機会もあるのではないでしょうか。

特に電球は毎日使用するものなので、いつかは寿命を迎えます。

その電球ですが、入居者が交換して良いのか管理者に依頼をするのか悩んでしまうことはありませんか?

そこで今回は、賃貸の電球交換について解説します。

電球の交換方法や、管理者側で交換してくれる場合もありますので、ぜひご覧ください。

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賃貸の電球交換は誰がする?

賃貸物件に住んでいると、電球の交換は入居者か貸主のどちらが行うのか迷う人もいるのではないでしょうか。

ここでは、賃貸物件の電球交換はどちらが交換するのか解説します。

部屋の電球交換は入居者が行う

電球は消耗品であり、使用頻度によって電球が消耗するペースが異なるため、室内の電球は入居者が交換することが一般的です。

通常、室内の補修は貸主が担当することになっていますが、国土交通省が公表している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、以下の特約によって入居者の負担にできることが記されています。

・特約の必要性があり、かつ、暴利的でないなどの客観的、合理的理由が存在すること
・入居者が特約によって、通常の原状回復義務を超えた修繕などの義務を追負うことについて認識していること
・入居者が特約による義務負担の意思表示をしていること

上記の内容から、電球の交換は必要性や合理的理由が存在するため、特約が設けられているケースがあります。

賃貸借契約書には特約事項が記載されているので、契約をする際に一度確認をしておくと良いでしょう。

入居時に電球が切れていた場合、前の入居者が使用していたものが経年劣化によって寿命を迎えたか故障が考えられます。

その場合は、貸主へ連絡すれば交換に応じてくれるケースもあります。

逆に退去時には、電球が切れていても問題がない場合もありますが、中には電球代を請求されるケースもあるので、契約書を確認しましょう。

※「公社の賃貸」では「修繕等の費用負担区分表」で負担区分を明確にしています。

共用部分は貸主が交換を行う

室内の電球交換は入居者が行いますが、エントランスやエレベーターなどの共有部に関しては、大家さんや管理会社の負担となります。

しかし、ベランダや庭部分など入居者だけが出入りできる場所は、入居者負担となるため注意が必要です。

共用部分の電球を交換する際の費用は、入居者が毎月支払っている管理費や共益費から賄われます。

そのため、交換の度に入居者が改めて費用を負担する必要はありません。

管理費や共益費として支払われていない場合でも、相応の費用が毎月の家賃として組み込まれているため、その場合でも交換時に支払いは発生しません。

賃貸の管理費とは?共益費とは?0円物件は本当にお得?相場もご紹介」では、管理費と共益費に関する内容を詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

賃貸で電球交換をする方法を紹介

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ここでは、賃貸物件で電球交換する際の流れを解説します。

交換する電球を購入する

電球を交換する際は、家電量販店やホームセンターでの購入が一般的ですが、電球であれば何でも合うわけではありません。

電球を購入するための基準として、口金のサイズとワット数があります。

口金とは、ソケットに差し込む部分を指し、電球を固定して電力を受け取る役目を持っています。

口金のサイズにはE10・E11・E12・E17・E26・E39の6種類があり、日本で一般的に使用されているのは「E17」と「E26」です。

「E17」や「E26」などの数字は口金の直径を表しているため、サイズを間違えてしまうと取り付けができないので注意が必要です。

口金のサイズと一緒にワット数も確認しましょう。

ワット数が大きくなるほど明るさも強くなり、消費電力も上がります。

ワット数は電球を装着するソケットによって容量が決められており、容量を超える電球を使用すると故障や発火の恐れがあるので、決められた容量の電球を購入しましょう。

口金サイズやワット数は電球に直接印字されているため、印字部分をスマホで撮影して同様のものを探すと良いでしょう。

電球だけでなく、照明器具そのものが設置されていない場合、自分自身で用意しなければなりません。

照明器具も家電量販店やホームセンターで販売されており、広い範囲を照らしてくれるシーリングライトや、デザイン性を重視したペンダントライトなど種類も豊富です。

コンセントの形が合わないと設置できないため、コンセント部分を撮影しておくのがおすすめです。

電球を交換する

電球を交換する際の手順は、以下の通りです。

1.照明の電源をオフにする
2.電球のカバーがある場合は外す
3.電球を反時計回りに回して外す
4.新品の電球を時計回りで回して取り付ける
5.カバーを取り付けた後電源を入れて点灯するか確認する

電球を消した直後は熱くなっており、触れるとやけどの危険性もあるため、消灯後はしばらく時間を置いてから交換しましょう。

電球の交換は高所での作業となる場合が多いため、脚立や椅子に乗って作業する際は、転倒しないよう気をつけてくださいね。

交換の際、電球が外れないように強く締めなければと思う場合もありますが、必要以上に締めるとソケットの破損をまねきます。

反対に、緩めすぎている場合も電球の寿命が縮むほか、火花が発生するなど危険です。

電球を取り付ける際は、電球が回らなくなった段階で止めるようにしましょう。

賃貸で大家さんや管理会社が交換してくれるものをチェック

賃貸物件では、電球のほかに大家さんや管理会社で交換してくれるものがあります。

ここでは、交換が可能な賃貸物件の備品について解説します。

部屋の鍵

部屋の鍵は、不法侵入や盗難が発生しないよう、入居時に大家さんや管理会社で交換をしてくれます。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、入居者の入れ替わりによる鍵の交換は貸主側の負担が妥当であると記載されています。

しかし、ガイドラインは法的な強制力がないため、特約に鍵交換費用が記載されているなど入居者側の負担としているケースもあります。

また、借主負担となる場合は契約書への記載だけではなく、貸主側から口頭で説明を受けて合意を得ることが必要なので注意が必要です。

エアコン

入居時に設置されていたエアコンの場合、入居者が故意に破損した場合を除いて大家さんや管理会社側で交換時の費用を負担してくれます。

しかし、経年劣化によるものが条件となるため、故意でなければどのような条件でも負担してくれるわけではありません。


エアコンの寿命は10年程度といわれているため、エアコンに記載されている製造年月日から10年が経過した後に、不具合が見つかった場合はエアコンの具合を確認の上、修理部品等無い場合は交換してくれる可能性が高いでしょう。

賃貸の電球交換は場所によって負担する人が違う

電球は消耗品として扱われており、入居者によって消耗のペースが異なるため、賃貸物件に住んでいる場合は部屋の電球交換を入居者が行います。

エントランスやエレベーターといった共用部分に関しては、大家さんや管理会社が交換します。

同様に、鍵やエアコンの交換も、大家さんや管理会社がするのが一般的です。

電球を交換する際は、口金のサイズとワット数の確認が必要です。

異なる電球を取り付けた場合、電球の故障やソケットの破損をまねく恐れがあるため、規格を確認した上で購入しましょう。

神奈川県で賃貸住宅を探すなら「神奈川県の賃貸物件検索」もぜひご覧ください。

気になるエリアや街、物件に関して不明な点などがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

吉野(募集契約課) 用地管理・土地区画整理事業・住宅運営管理・家賃収納業務を経て賃貸住宅募集担当。 現在、賃貸住宅契約業務及び神奈川県広報紙「県のたより」や大手新聞広告掲載に従事。 賃貸・分譲住宅の自ら居住経験を活かし、日々住宅で学んだことを発信します!