公社の賃貸ブログ
賃貸の防犯対策はどうする?ベランダや窓やドアからの被害を防ごう
こんにちは! 神奈川県住宅供給公社の戸丸です。
賃貸物件を選ぶとき、「オートロック」や「女性専用」などの防犯上安心感があるキーワードが並んでいるのを目にすることが多いでしょう。
それだけ、賃貸物件の防犯を気にされる方は多いということですよね。
今回は、賃貸で気を付けたい犯罪や侵入経路、自分でさらに防犯対策を強化する方法、具体的にどのような物件を選べば安心かといったポイントなどについてお話していきます。
賃貸物件の防犯対策は必要?気を付けたい犯罪や侵入経路とは
賃貸に限らずですが、気を付けたい犯罪はたくさんあります。
防犯対策がしっかりしていないと起こる可能性が高まる犯罪にはどのようなものがあるか、被害内容の例や侵入経路などを見ていきましょう。
盗難
ベランダに干しておいた洋服や下着が盗まれたり、駐輪場に停めていた自転車やバイクが盗まれたりすることがあります。
自転車やバイクは、部品やガソリンを盗まれることもあり、鍵をかけるだけでは防ぎきれない難しい問題です。
誰でも自由に開けられてしまうタイプの郵便ポストは、郵便物を持ち去られたり個人情報を盗み見られてしまうこともあります。
空き巣・居空き
いわゆる「泥棒」です。
「空き巣」は人がいないときに侵入すること、「居空き」は部屋の中に人がいる状態で侵入することです。
侵入経路は窓・玄関が多く、低層マンションなどでは屋上からベランダへ侵入するケースもあります。
鍵をかけていたのにピッキング(針金のような特殊工具を鍵穴に差し込み解錠する手口)や窓を割られて侵入された、というのは防ぎようがないかもしれません。
ですが、意外に多いのが「鍵をかけていなかった」というもの。
たとえば中高層の場合は安心から、出かける際に窓を開けっぱなしで出かける方も多いでしょうが、隣家が狙われた場合には芋づる式に被害に遭う可能性もあります。
同様にオートロック付きの物件の場合は安心してしまい、玄関の鍵をかけない人も多いです。
メインエントランスが暗証番号で開いてしまう場合や、防犯カメラがない場合などは、特に注意が必要です。
性犯罪
特に女性が気を付けたいのが性犯罪。
付きまといや侵入、盗撮などさまざまです。
「周りでそんな話は聞かないし、めったにないことなのでは?」と思われるかもしれませんが、被害を言い出せない人は多いもの。
また、近年では男性でも性別を問わず被害に遭うケースも増えているため、もしかしたら自分も...と気を付けすぎるくらい気を付けて正解です。
いたずら
ゴミの持ち去りによる個人情報の抜き取りや、自転車や車など持ち物への落書き・破損、郵便ポストにゴミを入れられるなどのいたずらも、立派な犯罪です。
些細ないたずらはうやむやにしてしまいがちですが、エスカレートする可能性もあるので早めに対処したいところです。
いたずらを見つけたら管理会社や大家さんに連絡し、何度も続く場合や気になる被害があれば規模に関わらず警察にも相談しましょう。
賃貸の防犯対策を強化するためのポイント
セキュリティが整った物件に住んでいても、最後に気を付けるのは自分!
小さな対策に見えるかもしれませんが、少しずつ気を付けることで「この家には入りたくないな」と思わせることが大切です!
自分でできる防犯のポイントを見ていきましょう。
ドアや窓の鍵をかける
基本的なことですが、ドアや窓などの施錠を徹底することが防犯対策になります。
長い時間留守にする時はもちろん、ゴミ出しや近所への買い物など、短時間の外出でも必ず鍵をかけるようにしましょう。
また、家にいるときでも鍵をかけておくと安心です。
ドアガードやチェーンがあれば掛けておきましょう。
換気の際も、窓を開けっぱなしにせず空調をうまく活用するのが防犯上ではおすすめです。
さらに、盗難を防ぐために自転車やバイクにも必ず鍵をかけたり、カバーをかけたりするなど対策しておくことが大切です。
家の鍵はできるだけ入居時に交換する
入居前に前入居者の使用していた鍵を交換しているか確認してみましょう。
大家さんまたは不動産屋さんに確認すればわかります。
防犯性能の高くピッキングの被害に遭いにくいディンプルキーなどの鍵に自費で交換したい場合は、原状回復についても確認を。
退去の際に元々ついていた鍵に原状回復が必要となる場合もあります。
鍵の交換が難しい場合は、後付けできる電子錠をつけるのも良いでしょう。
窓には内側から追加できる鍵を付ける
窓からの侵入対策には、内側から鍵やセンサーを付けると、外からも見えるため「入りにくい家」だと思わせることができます。
鍵付きクレセント錠やダイヤル式防犯クレセント錠などに交換するのもおすすめ。
デメリットとしては、鍵が一つ増えてしまうので、鍵のかけ忘れに注意が必要になります。
防犯グッズを付ける
防犯グッズを用意して取り付けておくのも防犯対策には効果的です。
例えばダミーの防犯カメラやステッカー、センサーライトなどを玄関ドア付近に設置すると空き巣を威嚇することができます。
また、低層階の部屋であれば窓に防犯フィルムを貼っておきましょう。
2階以上の部屋であっても、窓から侵入されて空き巣被害に遭うケースもありますので油断は禁物です。
洗濯物やカーテンなど外から見えるものに気を配る
外から見える洗濯物やカーテンから「女性が暮らしている」と分かって狙われてしまう可能性もあります。
下着や華美な洋服は外から見えないように干すか、部屋干しをしましょう。
乾燥機を使うのもおすすめです。
カーテンの色によっても女性の一人暮らしだと認識される可能性があります。
室内から見て楽しめるよう、内側はお気に入りの色や柄のカーテンにして、外から見える側は無地や黒などのシンプルなものにするなど工夫してみましょう。
また、表札を出さないこともポイント。
出す場合でも苗字だけにするなど、女性が1人で住んでいることが分からないようにすることが大切です。
郵便物はすぐに回収する
郵便物をポストに入れっぱなしにしておくと、個人情報を持ち出される可能性があります。
郵便ポストはこまめに確認し、中にチラシや郵便物を溜めないようにしましょう。
長期間チラシがポストに入ったままの家は長期不在だと認識され、狙われる可能性もあります。
宅配便を受け取る際も宅配ボックスに入れっぱなしにしないことが大切。
追跡番号付きや補償付きのものを選ぶのもポイントです。
外出時や帰宅時にも防犯意識を持つ
不在にしている間に家の中に侵入されるとどうしようもありませんよね。
留守にする時でも家の明かりをつけておくと、不在にしていることが分かりにくくなります。
また、入室時に犯罪者に押し入られる事件も少なくないため、外出の際は防犯ブザーを持つなど、危険を誰かに伝えられるようにしておきましょう。
オートロックの場合、他の人が一緒に建物内に入り込まないように注意することも必要です。
道を歩くときはスマホやイヤホンに集中せずに、周囲の音やあやしい人影などに注意しましょう。
防犯対策を意識した賃貸物件選びのポイント
犯罪に遭いやすい物件の特徴を知り、物件選びの参考にしてくださいね。
心配なら1階は避けたほうが無難
1階は、覗き込めばどんな人が住んでいるか分かる上に、窓を開ければすぐ侵入できてしまいます。
家具の配置は丸見え、生活スタイルも予測されやすく、言わば「下見」をさせてしまっている、ということに。
また、一般の歩行者からも見えてしまうため、日常生活を見られる感覚も人によっては苦痛になるかも。
部屋の前に高い塀がある場合は一見すると安心ですが、ひとたび侵入されてしまえば中の様子が塀に隠れて犯罪者がむしろ動きやすくなってしまいます。
ただ、低層マンションでは屋上からベランダへ侵入することもあるので、最上階も安全とは言い切れません。
もちろん周囲の治安なども関連してきますので、1階だからといって必ずしも何か被害を被るわけではありませんが、他の階より注意が必要であることを心して入居することが大切です。
人の視線がある見通しのよい物件を選ぶ
空き巣や痴漢は人の目があるところを嫌がります。
大通り沿いなど駅やバス停から動線の良い物件、建物入口やベランダが通りからよく見える物件、防犯カメラのある物件を選びましょう。
道に街灯がある・深夜まで営業している店があるなど、夜でも明るいエリアもおすすめです。
昼と夜の印象が全く違うこともあるので、できれば物件探しのときに、夜の様子も確かめておくと良いでしょう。
「昼は公園があって緑が多くて良いと思ったけど、夜になると薄暗くて怖い」といったこともあり得ます。
治安が良い場所を選ぶ
ファミリー層が多い地域や、小学校・幼稚園などの教育施設が周辺に多い地域は、比較的治安が良いと言われています。
その他、落書きやゴミのポイ捨てが無いか、「痴漢注意」といった看板が無いかなどを確認してみましょう。
また、不動産屋さんに聞くのもおすすめです。
詳しい情報を持っている可能性があります。
きちんと管理されている物件を選ぶ
防犯カメラがある、オートロックがついている物件はやはり安心です。
被害に遭いにくいだけでなく、被害に遭っても証拠が残るため解決の糸口がつかみやすくなります。
また、管理人や管理業者が定期的に立ち寄っているのも抑止力が高い物件に共通しています。
ゴミが落ちていないか、草が伸び放題になっていないか、何ヶ月も前の掲示物が貼りっぱなしになっていないか、など物件が適切に管理されているかどうかが判断の重要なポイントです。
アパートとマンションならどちらが良い?
賃貸物件を選ぶときに、アパートかマンションのどちらにしようか検討する方も多いでしょう。
一般的に防犯性が高いのはマンションだと言われています。
マンションは階数が高いものもあり、オートロックや防犯カメラといった防犯設備のある物件も比較的多いため、アパートで低層階の部屋を借りるよりも安心というわけですね。
防犯設備では、個々の部屋にモニター付インターホンがあるか、玄関の鍵が防犯性の高いディンプルキーになっているかなどを確認してみましょう。
とはいえ、マンションでも低層階に住んでいたり、基本的な防犯対策が行われていない物件だと犯罪を防ぐのは難しくなるでしょう。
物件の階数や設備などをチェックした上で、自分でできる防犯対策も併せて行うのがおすすめです。
賃貸の防犯対策はベランダや窓など侵入されやすい部分から始めよう
賃貸で気を付けたい犯罪には、盗難・空き巣・性犯罪・いたずらなどさまざまです。
適切な防犯対策が必要になってきます。
自分でできる防犯対策は、すぐできるものからグッズを用意するものなどたくさんあります。
鍵をかける、ドアの鍵を交換する、窓の内側から鍵を追加する、防犯グッズを使う、外から見える洗濯物やカーテンに注意する、郵便物はすぐに回収するなど、難しくないことから実践してみましょう。
外出時や帰宅時にも防犯意識を持って行動してみてくださいね。
犯罪に遭いにくい物件、遭いやすい物件はあります。
人の視線や防犯カメラのある物件は犯罪に遭いにくいと言えます。
そして1階は入るのが容易で被害に遭いやすい傾向が。
ただし低層マンションは屋上からの忍び込みもあり、最上階でも油断できません。
治安の良さはもちろん、セキュリティが整っている物件を選ぶと安心です。
その際は、家の周りにゴミが散乱していないかなど、管理状況も見て判断しましょう。
物件のセキュリティ能力が高くても、最後に気を付けるのは自分です。
防犯対策をしっかりして、安心して暮らせる環境を作りましょう。
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