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賃貸のガスコンロの選び方をご紹介!注意点も解説

2024.04.24

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の吉野です。

最近は、ガスコンロがすでに備え付けられている賃貸アパートやマンションもありますが、備え付けがない場合は、各自で用意しなければなりません。

そこで、賃貸アパートやマンションで使用するガスコンロを購入する際に、どのようなタイプを選べば良いのか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。

ガスコンロにはさまざまなタイプがあり、設置スペースの問題など把握しておかなければならない点もいくつかあります。

今回は、ガスコンロの種類や選び方のポイントなどを詳しく解説します。

購入する際の注意点も紹介しているので、賃貸へ住む予定の方はぜひご覧ください。

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ガスコンロの種類は?

ガスコンロの種類には「据え置き型」「ビルトイン型」「カセットコンロ」の3種類があり、それぞれに異なる特徴があります。

ここでは、種類別の特徴について解説します。

据え置き型

据え置き型はキッチンのガス台に置くタイプのガスコンロで、ガステーブルとも呼ばれています。

使用する場合、ゴムホースを使ってガス台に備え付けられているガス栓と、ガスコンロを接続します。

据え置き型のサイズは、56cm幅と60cm幅の2種類です。

サイズが分けられているため、購入した後にサイズが合わなかったとならないよう注意が必要です。

家電量販店やホームセンター、ネット通販で販売されており、自分自身で設置できますが、ガスの開栓はガス会社の立ち合いが必要です。

設置が簡単な一方、シンク側とすき間が生じるため、食材が落ちやすく掃除が大変な点もありますが、ひと手間かけてすき間をアルミテープ等で塞いでおけば掃除も楽になりますよ。

ビルトイン型

ビルトイン型は、システムキッチンに埋め込まれているタイプのガスコンロです。

埋め込まれていることから、キッチン全体に馴染むデザインで一体感が特徴的。

ビルトイン型はコンロの天板側とシンク側に継ぎ目やすき間がないため、掃除がしやすいといったメリットがあります。

コンロの口数は3口が主流となっており、複数の調理を同時進行で進めることも可能。

幅は60cmタイプと75cmタイプの2種類で、高さは22cmほどに統一されています。

ビルトインの場合はすでに設置されているので、借主が購入する必要はありません。

カセットコンロ

カセットコンロは、ガスボンベを使用するタイプのガスコンロです。

電気の使用やガス栓への接続が必要ないことから、携帯性に優れており、屋外でも使用できます。

屋内での使用ももちろん可能で、煮物や鍋料理を温めながら食事ができる点も魅力ですが

室内換気をお忘れなく!

そのほか、災害時にも活用できるため、停電時でも重宝します。

賃貸の場合は、コンロの口数が足りない場合の予備として使うことも多いです。

ガスコンロとIHの違い

ガスコンロは直接火を扱うタイプのため、肉眼で火力が確認できます。

一方でIHの場合は、電気で調理器具に熱を伝えるタイプなので、実際に火が出るわけではないため、火災のリスクが少ない点はIHのメリットと言えます。

火力に関しては、ガスコンロは火を使って加熱するものの、IHよりも火力が劣る場合もあります。

反対に、IHは熱が伝わりやすいため、短時間での加熱が可能です。

ガスコンロはほとんどの調理器具に対応しており、調理器具を購入する際に困ることは少ないでしょう。

一方IHは専用の調理器具が必要なため、購入する際はIH専用であるか確認が必要です。

掃除をする場合、IHは天板がフラットとなっており、表面を拭き上げるだけで済みます。

ガスコンロは五徳や受け皿などパーツを取り外す必要があり、掃除の手間はIHよりも若干多くなります。

このように、ガスコンロとIHでは大きく違う部分もあるため、それぞれの特徴を把握した上で選びましょう。

賃貸の場合は電気コンロが使われていることも

電気コンロとは、渦巻状の電熱線を、電磁誘導で熱を発生させて使うコンロのことです。

ワンルームの賃貸に設置されていることが多く、IHと間違えられることも。

電気コンロはIHとは違うため、調理器具はIH非対応のものも使用できます。

ガスコンロの選び方のポイント

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ガスコンロを選ぶ際のポイントは、主に以下の7点です。

・設置場所のサイズ
・コンロの材質
・グリルの種類
・コンロの口数
・五徳の種類
・大バーナーの位置
・安全装置の有無

上記のポイントについて詳しく解説するので、購入時の参考にしましょう。

設置場所のサイズ

ガスコンロを選ぶ際、コンロのサイズをしっかりチェックすることが大切です。

据え置き型の場合、先述した通り56cm幅と60cm幅の2種類があります。

60cm幅は厳密には59〜59.5cmの範囲となっています。

高さは18cmが一般的ですが、メーカーによって違いがあるため、幅と同じように確認をしましょう。

ガスコンロを設置する際の注意点として、ガスコンロと壁との距離が左右・後ろそれぞれ15cm以上開いている必要があります。

15cm未満の場合は、防熱板を設置しなければならないため、注意が必要です。

コンロの材質

ガスコンロの天板にはさまざまな材質があり、それぞれに異なる特徴があります。

材質はホーロー・ガラスコート・ガラストップ・フッ素コートの4種類です。

ホーローは耐久性に優れており、傷や熱に強い点が特徴です。

価格もリーズナブルなため、材質の中では特に選ばれているタイプですが、塗装が剥がれるとサビが発生する場合もあります。

ガラスコートはホーロー鋼板をベースとして作られており、割れにくい材質です。

表面はガラス質で手入れがしやすい一方、表面のコートが剥がれる場合もあります。

ガラストップは、透明感があり美しい見た目が特徴です。

耐久性と耐熱性に優れているのでやけどのリスクが小さいものの、重いものを落とすと割れてしまう点がデメリットです。

フッ素コートは鉄にフッ素をコーティングしたタイプで、油分がこびりつきにくく、掃除がしやすくなっています。

また、価格が抑えられているため、手に入れやすい一方、塗装が剥がれた場合にサビが発生しやすくなります。

グリルの種類

グリルには、両面焼きタイプと片面焼きタイプの2種類があります。

両面焼きの場合、上下から火を入れるため食材を裏返す必要がなく、調理時間の短縮も可能です。

片面焼きの場合は、両面焼きと比較してくっつきにくい点が特徴です。

メーカーによっては、自動で焼き加減を調節してくれる機能もあります。

コンロの口数

コンロの口数は、1口〜3口まであります。

1口コンロは据え置き型とビルトイン型があり、特に一人暮らし用の物件で使用されています。

コンロを置く際にスペースをとらないため、狭いキッチンでも設置可能です。

2口タイプはバーナー間隔が開いており、調理器具同士がぶつかる心配がありません。

3口タイプは、複数の調理を同時進行で進めるのに便利です。

天板の種類や機能も豊富なので、ガスコンロにこだわりたい人におすすめです。

五徳の種類

五徳には、汁の受け皿があるタイプとないタイプがあります。

受け皿ありのタイプは、吹きこぼれた場合でも受け止められる一方、掃除の際に外すパーツが多く、時間がかかる点がネックです。

受け皿なしのタイプは天板がフラットなため、吹きこぼれても掃除がしやすくなっています。

大バーナーの位置

2口コンロの場合、火力の強い大バーナーと火力を抑えた標準バーナーが搭載されています。

据え置き型のコンロを置く場所が壁に面している場合、壁と反対側のコンロが大バーナーになることが望ましいです。

壁側が大バーナーになると、火災や壁の劣化につながるため注意が必要です。

どちらが大バーナーか判断する方法は、型番の末尾が「R」の場合は右側で「L」は左側が大バーナーです。

安全装置の有無

現在販売されているガスコンロには「SIセンサー」と呼ばれるセンサーの搭載が義務付けられています。

SIセンサーにはコンロを点火してから一定時間が経過すると、自動で消化される「消し忘れ消火機能」を搭載。

また、コンロの上に鍋が置かれている時だけ点火できる「鍋なし検知機能」を備えているコンロもあり、鍋をコンロから離してしばらくすると火が消えます。

そのほかに地震の揺れを感知して火が消える機能や、子どもが誤って操作しないようスイッチをロックできるコンロも販売されています。

ガスコンロを選ぶときの注意点

ガスの種類によって、使用できるガスコンロも異なります。

ガスには「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。

都市ガス用かプロパンガス用かを見分ける方法として、ガスコンロに貼られているラベルを確認すると良いでしょう。

ラベルに「LPG」と記載されている場合はプロパン用で「12A」や「13A」と記載されている場合は、都市ガス用と判断できます。

また、プロパンガスの場合は建物の外にガスボンベが置かれているので、物件を探している時などに確認しておくと、ガスコンロを購入する際に迷いません。

もしガスの種類と異なるガスコンロを使用した場合、不完全燃焼や火災の原因となるため、注意が必要です。

ガスコンロの設置、新たな賃貸住宅でどうすれば良い?」では、ガスコンロの種類や設置方法について詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

ガスコンロを購入する際は選び方が重要

コンロには、据え置き型やビルトイン型などさまざまな種類があるほか、ガスコンロや電気を用いて熱を加えるIHタイプがあります。

ビルトイン型はキッチンと一体となっているため、自分でコンロを選ぶ必要ありません。

据え置き型は、設置されているものが無ければ自分で購入してガス台に設置します。

設置場所のサイズに合っているものでなければ使用できないため、購入までに設置場所のサイズを把握しておきましょう。

ガスコンロはガスの種類が合わないと使えないので注意してくださいね。

ほかにも、大バーナーの位置や口数など選ぶ際のポイントはいくつかあるので、自分に適したガスコンロを見つけましょう。

神奈川県で賃貸住宅を探すなら「神奈川県の賃貸物件検索」もぜひご覧ください。

気になるエリアや街、物件に関して不明な点などがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

吉野(募集契約課) 用地管理・土地区画整理事業・住宅運営管理・家賃収納業務を経て賃貸住宅募集担当。 現在、賃貸住宅契約業務及び神奈川県広報紙「県のたより」や大手新聞広告掲載に従事。 賃貸・分譲住宅の自ら居住経験を活かし、日々住宅で学んだことを発信します!