公社の賃貸ブログ

団地の5階の住み心地は?エレベーターなしのメリット・デメリットも

2024.04.12

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の吉野です。

団地は5階建ての中層階建ての物件が多いですが、エレベーターなしの団地で5階に住むのは、どんな住み心地なのか気になる方もいるかもしれません。

すぐに思いつくのは「階段の上り下りが大変そう」というイメージだと思いますが、意外にメリットもありますよ!

今回はエレベーターのない団地の5階の住み心地について解説。

メリット・デメリットに加え、どんな方におすすめかもお伝えするので、エレベーターなしの5階を検討している方はぜひチェックしてみてくださいね。

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団地の5階の住み心地はエレベーターの有無で違う?

団地とは、同一敷地内に建てられている複数の共同住宅群のことを指します。

団地・マンション・アパートという呼び名には厳密な定義があるわけではありませんが、団地は自治体が運営している公営住宅や地方住宅供給公社等が建設・運営している住宅のことを指すことが多いです。

団地は地域一帯の開発を進める中で建設されているものも多く、敷地内や近隣エリアには商業施設や医療施設、教育施設など、生活関連施設が併設されているケースも多いため、暮らしやすいことも特徴です。

団地・マンション・アパートの特徴や区別については、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています。

団地・マンション・アパートの違いを知ろう。定義と特徴について



団地は一般的に5階建て程度の中層階建てが多いので、5階は上階にあたります。

そのため、5階に住むのは日当たりや眺望が良い、虫が入って来にくい、最上階なら上階からの騒音がないなどのメリットがあるでしょう。

しかし、5階建ての団地にはエレベーターがついていない場合もあります。

建築基準法で高さ31mを超える建物にはエレベーターの設置義務を定めています。

高さ31mというとおおむね7~10階建て程度にあたるため、5階建ての団地の場合は設置義務がないのです。(そのほかサービス付き高齢者向け住宅は、3階以上の場合にエレベーター設置の義務があります)

階段で上り下りをするとなると大変なイメージがありますが、メリットもあるため、次で詳しくご紹介します。

エレベーターなしの団地の5階に住むメリットは?

団地の5階に住んでエレベーターがないとなると、まずは「階段の上り下りが大変かも?」と考えがちです。

しかし、エレベーターがない団地ならではのメリットもあります!

家賃が安い

一般的に家賃は階層が高くなるほど高くなる傾向がありますが、エレベーターがない5階は敬遠されがちなため、家賃も安い傾向に。

最上階ならではのメリットを感じられる中、安く住むことができるのは嬉しいポイントです。

エレベーターがない物件はエレベーターの管理費も不要なため、その分家賃や管理費の設定が安いという理由もあります。

採光や風通しが良い

エレベーターがない団地は共有廊下がなく、隣り合う2戸で1つの階段を共有する「階段室」型の構造が多いです。

共用廊下型では廊下側の窓はプライバシーが確保しにくいですが、階段室型の団地では自室のバルコニーと向かい合う方角の両面方に直接外気に面した窓がある間取りが多く、プライバシーを確保しながら日差しや風通しを効率良く取り入れることができます。

静かな環境

団地の階段室は上下階に住む人が往き来しますが、最上階である5階の階段・踊り場は自宅とお向かいに用がある人しか上がってきません。

エレベーターを待つ必要がない

朝の通勤・通学時間には、共用のエレベーターは混雑する可能性があります。

階段であれば「急いでいるのにエレベーターがなかなか来なくてイライラする」ということもなく、自分のタイミングで行き来ができます。

地震や火事などの非常時にエレベーターが止まるという不安もありません。

運動になる

「階段の上り下りは運動になる!」と意識を変えてみるのはいかがでしょうか。

特に普段運動をする習慣がない方にとっては、外出・帰宅するだけで階段の上り下り運動をしていることになるので、運動不足の解消になりますよ。

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立地によっては、眺望を楽しめるかも。(神奈川県住宅供給公社 浦賀団地 5階住戸)

エレベーターなしの団地の5階に住むデメリットも確認

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デメリットについても改めて確認しておきましょう。

階段の上り下りが大変

こちらは皆さんがすぐに思いつくことだと思います。

毎日の通勤・通学・買い物などで、外出する度に必ず5階分を往復しなくてはいけません。

元気で健康な方なら問題ないかもしれませんが、疲れているときやたくさん荷物を持っているときなどは大変です。

また、高齢者や小さなお子さん、妊婦さん、ケガをしている方なども上るのが大変になること、また転落の危険があることにも注意が必要です。

引越し等の荷物搬入で追加料金がかかる可能性がある

引越し等の荷物搬入でも全て階段で運ばなくてはいけないため、スタッフの人数や所要時間がかかります。

そのため、エレベーターのない団地で上階の場合は、追加料金がかかる可能性があります。

なお、追加料金は階層が上がるほど高くなるのが一般的です。

エレベーターなしの団地の5階はどんなタイプにおすすめ?

エレベーターなしの団地の5階に住むのがおすすめなのは、以下のような方です!

・5階の環境(眺望・採光・静かさなど)が好き
・家賃を抑えて上階に住みたい
・エレベーターに乗りたくない
・在宅勤務などであまり外出しない
・運動不足を解消したい
・なんとなく階段が好き

階段の上り下りが苦にならないなら、エレベーターがないことでのメリットを感じられるでしょう!

また、エレベーターで知らない人と2人きりになることがないので安心であることや、在宅勤務なら外出する機会が少ないので、得られるメリットが大きいこともポイントです。

運動不足と感じているなら、日常の中で自然と運動ができるので、良い機会かもしれません。

年齢を重ねたり、ライフスタイルが変化したりするタイミングで住み替えることを前提として暮らしてみるのも良いのではないでしょうか。

エレベーターのない団地の5階にもメリットがある!

団地の5階は日当たりや眺望が良い、虫が入って来にくいなどのメリットがあります。

エレベーターのない団地では階段の上り下りが必要ですが、敬遠されがちな分家賃が安く、採光や通風が良い、運動になる、エレベーターを待つ必要がないといったメリットもありますよ!

一方で、階段の上り下りが大変、大きな荷物の搬入に追加料金がかかるかもしれないという点がデメリットになります。

「階段の上り下りが大変そう」という印象が強いかもしれませんが、それが苦にならないならメリットも多いです。

メリットとデメリットを知った上で、ぜひ検討してみてくださいね。



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気になるエリアや街、物件に関して不明な点などがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

吉野(募集契約課) 用地管理・土地区画整理事業・住宅運営管理・家賃収納業務を経て賃貸住宅募集担当。 現在、賃貸住宅契約業務及び神奈川県広報紙「県のたより」や大手新聞広告掲載に従事。 賃貸・分譲住宅の自ら居住経験を活かし、日々住宅で学んだことを発信します!