公社の賃貸ブログ

賃貸の退去時には掃除が必要?原状回復や敷金返還もチェック!

2026.08.10

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の笹沼です。

賃貸物件を退去するときに「どこまで掃除をしたら良いのか」と、悩んだことはありませんか?

退去時の掃除は、退去時のマナーとして、加えて退去費用などで損をしないためにも行うほうが良いでしょう。

理由の1つが、賃貸借契約で借主に原状回復義務が課せられているからです。

原状回復費用は、主に敷金から支払われますが、状態によっては敷金返還額に影響をおよぼす可能性もあります。

余分な出費を抑えるためには、原状回復の対象について知った上で効率良く掃除を行うことが有効です。

今回は、賃貸物件を退去するときの掃除について解説。

原状回復の対象や敷金返還のために必要な掃除方法などについてもご紹介します!

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賃貸物件の退去では掃除が必要?

賃貸物件の退去後はハウスクリーニング業者が清掃に入るため「掃除は必要ないのでは?」と思う方もいるでしょう。

それでも、退去時に掃除は「したほうが良い」です。

理由の一つは、次の入居者や大家さんなどに失礼のないよう「退去マナー」として必要ということ。

退去時に掃除をしないと、大家や管理会社とのトラブルにつながることがあります。

また、次に入居する人に不快感を与えるような状態で退去すると、クレームや再度の清掃依頼につながる可能性もあります。

もう一つは、退去費用などの面で損をしない対処法として有効だということです。

賃貸借契約では、退去する際に原状回復を行うことが義務付けられています。

例えば、退去時に掃除を行って原状回復しておけば、敷金返還額が多くなったり、原状回復費用を抑えられたりする可能性があるのです。

特に、頑固な汚れやシミ、カビなどが残っていると、原状回復の一環としてクリーニングや修繕の費用を請求されるケースがあります。

これにより、返金されるはずの敷金が減ってしまったり、追加料金を負担することになるケースもあります。

こうしたトラブルが長引けば、引越しのスケジュールに支障をきたす恐れがあるため、スムーズな退去のためにも事前に掃除をしておくことが大切です。

ただし、賃貸借契約によっては、ハウスクリーニング代を借主が支払う特約が含まれている場合もあります。

賃貸借契約書に特約などの記載がないか、事前に確認しておくことも大事です。

賃貸の退去で原状回復すべきケースとは?

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退去時の掃除をどこまですれば良いのか判断するには、原状回復について知っておく必要があります。

原状回復の対象となるケース、経年劣化となるケースについてもご紹介しますので、チェックしておきましょう。

原状回復について

賃貸借契約においては、退去時に借主が部屋の状態を原状回復するというルールがあります。

原状回復とは、簡単にいうと「元の状態に戻すこと」。

部屋を入居時と全く同じ状態に戻す必要はありませんが、借主の故意・過失、不注意、手入れ・掃除不足などでできた汚れや傷は、借主の責任で修繕・修復する必要があります。

ただし、通常使用で自然にできた畳の変色や壁の色あせなどは、経年劣化といい、原状回復の対象外となります。

原状回復の対象となるケース

原状回復の対象となるのは、次のようなケースです。

修復・修繕など原状回復にかかる費用は借主負担となります。

壁(クロス)

  • 結露や水漏れの放置で発生したシミやカビ、腐食
  • 落書きや物をぶつけた凹み
  • 下地ボードの貼り替えが必要なほどの釘やネジの穴
  • タバコのヤニ汚れやにおい など

床(フローリング・カーペット・畳など)

  • 飲み物をこぼしたことや雨の吹き込みで生じたシミやカビ
  • 重たいものを落としてできた凹みやキズ
  • 冷蔵庫下のサビ跡(放置した場合) など

キッチン・水回り

  • ガスコンロ・換気扇の油やスス汚れ(手入れを怠った場合)
  • お風呂・トイレ・洗面台などの水垢やカビ(手入れを怠った場合) など

経年劣化となるケース

経年劣化と判断されるものは、次のようなケースです。

経年劣化の修復・修繕費用は、貸主(管理者)負担となります。

壁(クロス)

  • 冷蔵庫の後部壁面にできた電気焼けによる黒ずみ
  • 日焼けなど自然現象による変色
  • カレンダーなどを貼った際にできた画鋲やピンの穴 など

床(フローリング・カーペット・畳など)

  • 家具や家電設置によってできた凹みや設置跡
  • フローリングワックス剤の剥がれ など

キッチン・水回り

  • 給湯器の交換(入居者確保のために行う場合)
  • 冷蔵庫の背面に見られる黒ずみ(通常使用時の電気による熱変色)

原状回復の基準などについては、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に細かく記されています。

また、賃貸物件によっては貸主と借主の合意により、負担区分の特約が賃貸借契約書に設けられている場合もあり、注意が必要です。

退去時のトラブルを回避するためにも確認しておきましょう。

原状回復については「賃貸を解約・退去する手続きや流れは?準備するものや注意点も!

でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

賃貸の退去時に敷金を取り戻そう!おすすめの掃除方法とは

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賃貸物件では入居時に敷金を支払っている場合が多いです。

敷金は退去時の原状回復費用として使われるもので、基本的に残った分は返還されます。

つまり、原状回復の対象となる部分をおさえて、しっかり掃除を行えば、必要以上の費用がかからないということ。

敷金が返還される可能性も高くなります。

原状回復の状況については「退去立ち合い」にて、借主と貸主(管理者)が一緒に確認。

費用負担がどちらにあるのかについても、この結果を元に決定します。

掃除をすべき場所と掃除方法

敷金返還額への影響や、無駄な出費を抑えるためにも、退去時に掃除すべき場所やポイントをチェックしておくことが大事です。

引越しは何かと忙しく、退去する部屋を掃除しようにも時間が限られてしまうことが多いです。

効率良く掃除を行うためにも、次のような箇所や方法を参考にしてみてください。

キッチン

ガスコンロ周辺や換気扇、蛇口・排水口・シンクの汚れはきれいにしたいところ。

ガスコンロ周辺や換気扇の油汚れには重曹などアルカリ性の洗剤が有効です。

頑固な場合は洗剤を染み込ませたキッチンペーパーで覆い、少し時間をおいてから、柔らかいスポンジなどでこすると汚れが落ちやすく効果的です。

シンクの水垢汚れには、クエン酸などの酸性洗剤がおすすめ。

スポンジで汚れを落としたあとは、雑巾で水分をしっかり拭き取っておきましょう。

浴室

排水口、床・壁・天井、換気扇、浴槽の水垢、石鹸カス、カビの除去がポイントとなります。

浴室の掃除は、専用の洗剤を使用することで効率的に行えます。

水垢や石鹸カス、カビなどの汚れは、市販の洗剤で簡単に取り除けます。

浴槽の掃除では、まずお湯を浴槽にかけ、スポンジに洗剤を出して円を描くようにこすり、細かい部分は歯ブラシで対応します。

カビの除去にはカビ取り剤を使用します。

頑固なカビは、カビ取り剤を染み込ませたキッチンペーパーやトイレットペーパーを密着させて、その上から食品用ラップでカバーすると液剤が浸透して落ちやすいです。

しばらく放置したあとシャワーで洗い流しますが、汚れが残っている場合は、さらにスポンジでこすりましょう。

もしサビが付いている場合は、鉄分に強い漂白剤をぬるま湯で薄めて付け、しばらく放置したあと、軽く擦ることで除去できます。

排水管が詰まっている場合は、専用の洗剤を使用し、髪の毛やゴミを取り除きましょう。

浴室換気扇のカバーは外して、洗剤を使って掃除し、乾いたスポンジで水気を拭き取って元に戻します。

鏡の水垢は、お酢を染み込ませた布で拭くと効果的です。

洗面台

洗面台は石鹸カスや水垢、ピンク汚れ、黒カビがたまりやすい場所。

蛇口・排水口・洗面ボウル、キャビネット、照明器具の汚れをチェックしておきましょう。

洗面ボウルなどの水垢汚れは浴室用洗剤とスポンジで、蛇口などの金属部の汚れはクレンザーと布できれいになります。

キャビネットは水に浸して固く絞った雑巾や住居用洗剤で汚れを除去。

最後に全体を水で洗い流し、乾いた布でしっかり水気を拭き取ることで、洗剤残りやカビの再発を防げます。

照明器具もホコリが溜まっていることが多いので、忘れずきれいにしましょう。

トイレ

便座・便器の裏、壁や床を入念に、貯水タンクの掃除も行いましょう。

便座が取り外せる場合は外して、細かい汚れは歯ブラシなどを使って落とします。

トイレの壁を拭く際は、腰から下の低い位置が汚れやすいことを意識して行うと良いでしょう。

また、貯水タンクの掃除に塩素系漂白剤の使用はNGです。

塩素はタンク内部のパッキンや配管を傷めてしまうため、中性洗剤を使用しましょう。

壁・天井

家具や家電、カーテンなどで隠れていた部分はカビやスス汚れが溜まっている場合が多いです。

壁は雑巾で拭き掃除を行い、天井や高いところは、モップなどを利用するのがおすすめです。

掃除する際は壁や天井の素材に注意して、使用する洗剤などで変色や破損が起こらないようチェックしましょう。

カビには塩素系漂白剤、皮脂汚れには住居用洗剤がおすすめです。

床(フローリング・畳)

フローリングは溝の汚れ、畳はカビが発生していないかを確認します。

床掃除をするときは、まずホコリやゴミを掃除機で取り除くのが基本。

フローリングや畳は、それぞれの目や溝の方向に沿って吸い取ると効果的です。

そのあとは、固く絞った雑巾で水拭きします。

濡れすぎると逆にホコリが付きやすくなるので、水分が残った場合は乾いた布でしっかり拭き取りましょう。

汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を使ってベタつきを落とすのがおすすめ。

カビがあるときは、アルコールスプレーを使い、歯ブラシなどで軽くこすり落とします。

素材に影響が出ないか、目立たない場所で試してから使うと安心です。

また、部屋の隅や家具の下など、普段目が届きにくいところはホコリが溜まりやすいので要チェック。

フローリングにマットやラグを敷いていた場合は、下にカビが発生していないかも確認しておくと安心です。

窓・ベランダ

窓はガラス面だけではなくレールやサッシの汚れにも注意して掃除することが大事。

ベランダがある場合は、排水口にゴミなどが溜まっていないか、コケが生えていないかもチェックしておきましょう。

窓ガラスはガラス用洗剤でも良いですが、水で湿らせた新聞紙で拭くとピカピカになります。

窓のレールやサッシの汚れは、先にホコリを取ってから、住居用洗剤と雑巾で拭き取ります。

なお、コケの除去には熱湯洗いが有効ですが、住居によっては、ベランダに水を流せない場合もあります。

あらかじめ大家さんや管理会社に確認してから、掃除を行いましょう。

※ご注意

使い慣れていない洗剤を使う際には、必ず用途や使用方法を確認しましょう!

賃貸の退去で高額請求された場合の対処法

賃貸退去時に多い失敗やトラブルの一つが、高額請求です。

例えば、原状回復費用が敷金を上回るほど高い場合やハウスクリーニング費用で高額な請求をされた場合などです。

納得できない請求なら、まず大家さんや管理会社に相談して内訳を確認してみましょう。

費用が適正かどうかは、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を参考に判断・指摘するのがポイント。

交渉によっては減額になる可能性があります。

大家さんや管理会社が交渉に応じてくれず解決できない場合は、国民生活センターや消費者センターへ相談してみましょう。

参考事例などから具体的なアドバイスや対処法を教えてもらえるでしょう。

相談は無料なので、1人で悩まず話してみましょう。

退去時のトラブルや相談先については「賃貸住宅のトラブルはどこに相談?多い問題や予防方法も解説!」でも触れていますので、ぜひ参考にしてください。

不用品の処理と次に入居する部屋の掃除方法もチェック!

引越しのタイミングは、身の回りのものを見直す絶好の機会です。

これを機に、本当に必要なものだけを新生活に持ち込むようにしましょう。

いらなくなった家具や家電は、フリマアプリやネットオークションに出品すればお小遣いになることもあります。

また、リサイクルショップに持ち込めば手間なく引き取ってもらえる場合も。

知人や友人に譲るのも、処分費用をかけずに済む有効な手段です。

新居を掃除するポイント

また、新居に入居する前には、部屋の掃除も忘れずに行いましょう。

たとえ清掃済みの物件であっても、空き家状態が続くとホコリや湿気がたまってしまうことがあります。

家具を入れる前に掃除しておけば、すみずみまできれいにできる上、その後の手間も減らせます。

掃除の際は、天井や壁、床といった広い範囲だけでなく、水回り(キッチン、浴室、トイレ)も丁寧にチェックしましょう。

特に換気扇や排水口、蛇口回りなどの衛生面は、入居初日から快適に過ごすためにも重要です。

除菌を行う場合は、使用する薬剤の注意事項をよく確認し、素材との相性や安全面にも配慮してください。

加えて、掃除をしながら部屋の状態もチェックしておくと安心です。

壁のキズや設備の不具合などを事前に見つけた場合は、写真を撮って証拠を残し、管理会社や大家さんに早めに連絡しておきましょう。

入居前に対応してもらえることもありますし、退去時の修繕トラブルを防ぐことにもつながります。

入居前にやっておくことについては、下記コラムで詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

入居前にやることリストをチェック!新居の引越し準備に備えよう

賃貸物件の退去時に損をしないためにも掃除をしよう!

賃貸物件をご退去される際には、たとえハウスクリーニングが実施される場合でも、事前にご自身で清掃を行うことが望ましいとされています。

退去時のマナーとして、大家さんや管理会社への配慮となるだけでなく、トラブルの予防や敷金返還額の増加にもつながります。

原状回復は借主の義務であり、故意・過失による汚れや傷がある場合は修繕費用の負担が発生する可能性も。

キッチンの油汚れには重曹、シンクや浴室の水垢にはクエン酸などを使用し、床や壁も雑巾で丁寧に拭き掃除を行いましょう。

また、見落としがちな換気扇や排水口の清掃も重要です。

不当な費用を請求された場合には、国土交通省のガイドラインを参考に内訳を確認し、話し合いで解決を図ると良いでしょう。

引越しの際は不要なものを処分し、新居の掃除も忘れずに。

掃除中に部屋の状態を確認し、不具合を早期に管理者に報告することで、快適な新生活が始められます。

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