公社の賃貸ブログ

フリーレントとは?仕組みやメリット、注意点まで詳しくご紹介!

2019.03.15

団地の知識

こんにちは! 神奈川県住宅供給公社の戸丸です。

賃貸物件を探していると目にする「フリーレント」という言葉。

賃貸物件の家賃が一定期間無料の契約形態のことです。

「家賃が無料?何か裏があるのでは?」と怪しんでいる方もいらっしゃるかもしれません。

フリーレントはうまく使えば引っ越しの初期費用を抑え、お得に部屋を借りられる制度です。

今回はフリーレントとはどういうものなのか、契約時の注意点も含め説明していきます。

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フリーレントとは?メリットや家賃無料の理由

「フリーレント」とは、一定期間家賃が無料の契約形態のことです。

賃貸物件を契約した日から一定期間家賃が無料になり、無料期間が終わると通常通り家賃を支払って住むことになります。

無料期間は半月~3ヵ月などまちまちですが、一番多いのは1ヵ月無料ですね。

一般的に賃貸物件は入居の際、敷金礼金が発生するため初期費用が大きくなりがちです。

状況によっては前の住居と二重で家賃を払うことになり、引っ越し費用も含めると膨大な金額になってしまいます。

そこで最初の1ヵ月家賃を無料にし、借り手の初期費用負担を軽くしようというのがフリーレント制度です。

「無料はありがたいけど、なぜ無料にしてくれるの?」と不思議に思う方もいらっしゃるかと思いますが、貸す側にももちろんフリーレントにする理由があります。


大家さん側のメリット

大家さんがフリーレントにする理由は早く空き部屋を埋めるためです。

大家さんは1日でも早く入居者が見つかることを希望しています。

空き部屋を埋めたいからといって家賃を低くすると、同じ物件で他の部屋を借りている入居者に不公平になってしまいます。

ならばフリーレント物件にして借り手の入居にかかる初期費用を減らし、借り手への間口を広くしようというのが目的です。



家賃を下げると物件自体の資産価値も下がってしまう

大家さんにとって投資目的の物件である場合には、「物件自体の賃料を下げたくない」という思惑もあります。

物件価格に対してどの程度の家賃収入が得られるかという収益性を表す「表面利回り」は、年間の賃料を元に算出されています。

買い手は「表面利回り」を元に物件の価値を判断するので、賃料を下げると売却するときにアピールする力が弱くなってしまいます。

大家さんにとってみれば、賃料を下げるより最初の数ヵ月家賃を無料にする方が、負担が少ないというわけです。



フリーレント物件のデメリットとは?

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フリーレントのメリットは、先に述べた通り初期費用を抑えられることです。

ではデメリットはあるのでしょうか?

デメリットは、違約金の可能性です。

多くのフリーレント物件では「短期解約違約金」が設定されています。

フリーレント期間を過ぎてすぐに退去されてしまえば、貸し手側には利益がありません。

入居時に「最低でもこの年数は住んでくださいね」といった期間を提示され、その期間より短期間で退去する場合には違約金を払うことになります。

そのため、短期間で引っ越す可能性がある人にフリーレントは適しません。

転勤の可能性や、ご家族の状況などをよく考えてから決定しましょう。

※「公社の賃貸」では契約始期日から1年以上の入居条件により、フリーレントを適用するキャンペーンを実施していることがあります。



フリーレント物件を契約する前に気を付けることとは

フリーレントには違約金以外にも、注意すべきことがあります。


初回の家賃の支払いはいつなのか注意

初期費用が心配なら、初回の家賃支払いがいつなのかチェックするのもお忘れなく!

フリーレント期間が設定されていても、最初の家賃を入居時に支払う契約もあります。

最初の家賃を契約開始時に支払う契約になっていれば、例えば4月から3ヵ月フリーレントだとしても、7月の家賃を4月中に払う場合もあるということです。

契約前に必ず確認しておきましょう。



更新月に注意!

例えば、4月から住む部屋を探していて、2月の時点でいい物件を見つけたとします。

物件を取られないためにもすぐに契約をしたいところですが、契約すると契約日から家賃が発生し、2月3月も家賃を払うことになります。

このとき大家さんと交渉して2月と3月はフリーレントとして家賃を無料にしてもらい、4月から入居したとします。

そうすると契約月は2月なので、いずれ来る更新月も2月になります。

この場合に、うっかり入居月を契約月と勘違いする方が多いです。

更新月を勘違いして次の引っ越しを更新直後の4月にしてしまうと、更新費がかかり費用がかさむ恐れがあります。

更新月を忘れないようにしておく、引っ越し前に確認するなど注意しましょう。



共益費・管理費はかかる場合も!

共益費・管理費が家賃と別にかかる物件であれば、フリーレント期間も共益費・管理費の支払いが必要なので、事前に確認しておきましょう。

共益費や管理費とは何にかかる費用なのか、必要性や相場、注意点などについては「賃貸の管理費とは?共益費とは?0円物件は本当にお得?相場も紹介」もあわせてご覧ください!



家賃は適正なのか、しっかり見極めを

フリーレントで家賃が無料の期間がある分、家賃が高めに設定されている場合もあります。

長くその物件に住むことになれば、かえって総支払額が高くつく可能性も。

似た物件と比較して、家賃は適正なのか確認しましょう。



まとめ

・フリーレントとは入居から一定期間家賃が無料の契約形態のこと。高額になりがちな引っ越しの初期費用を抑えることができます。大家さんは早く空き部屋を埋めたいと考えていますが、物件の家賃を安くすると他の入居者へ不公平となってしまい、不動産の資産価値も下げることになってしまいます。そのため、家賃を下げずにフリーレントにして借り手への間口を広げているのです。

・フリーレントのデメリットは、違約金の可能性です。多くのフリーレント物件では「短期解約違約金」が設定されており、所定の期間より早く退去する場合には違約金が発生します。そのため転勤の可能性がある方など、短期間で引っ越す可能性がある人にフリーレントは適しません。

・フリーレントで契約する場合に注意すべきなのは「初回の家賃の支払い時期」と「更新月」です。また家賃が無料となるフリーレント期間も共益費・管理費の支払いが必要な場合があるので確認しましょう。フリーレント期間がある分、家賃が割高という可能性もあります。家賃は適正なのかも他と比較して確認しましょう。


「公社の賃貸」ではキャンペーン利用によるフリーレントの物件も多数取り揃えております。

また、礼金・更新料が不要、入居時の初期費用が抑えられ、長く住むほどお得です。新たなお部屋をお探しの方は是非ご参考ください!

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