公社の賃貸ブログ
賃貸物件の入居審査が通らない理由とは?審査項目や落ちた場合の方法も
こんにちは!神奈川県住宅供給公社の田中です。
賃貸物件に入居を申し込んだ時、必ず行われるのが「入居審査」です。
入居申込者に対して物件を貸せるか否かを判断するための審査で、この審査を通らなければ賃貸借契約を結ぶことはできません。
入居審査に通るには、審査の目的や審査内容をよく知り、どんな場合で審査に落ちてしまうのかを知った上で申し込む必要があります。
今回は賃貸物件の入居審査の基本情報と共に、審査項目や審査基準、審査に通らない理由や通るための事前準備についてお伝えします。
賃貸物件の入居審査とは?まずは基本を知っておこう
賃貸物件の入居審査の基本や疑問点、必要書類などを確認しましょう。
入居審査とは?
入居審査とは、入居申込者について「物件を貸して大丈夫な人かどうか」を判断するために行う審査で、不動産会社や大家さんによって行われます。
新しい入居者が家賃を滞納したり他の入居者とトラブルになったり、物件を破損したりする人であっては困るので、未然に防ぐために入居審査を行います。
入居審査にかかる時間は、特に問題がなければ3~5日程度が一般的です。
提出書類に記入漏れなどの不備がある場合や、入居申込者本人や連帯保証人に連絡が取れない場合は、さらに数日長くなることもあります。
入居審査後のキャンセルは可能?
入居審査の後であっても、賃貸借契約を締結する前ならばキャンセルは可能です。
しかしながら、新しい人が入居することを前提として不動産会社も大家さんも賃貸物件を貸すための準備を進めています。
万一キャンセルするとなったら、できるだけ早く不動産会社に連絡するのがマナーです。
審査に必要な書類は?
入居審査では一般的に以下の書類が必要です。
入居申込書
入居申込書には氏名・住所・電話番号・生年月日の基本情報をはじめ、勤務先の名称、住所、電話番号、業種および勤続年数、年収などを記入します。
連帯保証人を立てる場合、連帯保証人についても同じ事項の記入を求められます。
本人を確認する書類
運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなどの顔写真付きの身分証、もしくは健康保険証や住民基本台帳カードなど公的機関が発行する証明書。
場合によって2つ必要な場合もあるため、事前に確認しましょう。
在職を証明する書類
在籍証明書、健康保険証(社保)、社員証、内定通知書(これから就職する場合)など。
収入を証明する書類
源泉徴収票、住民税課税決定通知書、課税証明書、確定申告書など収入金額が記載されている書類が使えます。
連帯保証人の収入を証明する書類も求められることもあります。
賃貸物件の入居審査でのチェックポイントは?
入居審査での主な審査項目は、入居申込者の家賃の支払い能力、連帯保証人の信用度、家賃保証会社による保証の有無、人柄や職業などです。
それぞれの項目について詳しくご説明します。
家賃の支払い能力
家賃の支払い能力の審査では、年収額はもちろんですが、手取りの収入金額と家賃金額のバランスもチェックされます。
一般的に家賃は手取り収入の30%以下が基準とされています。
収入に対して家賃の負担が重すぎると、家賃を滞納する可能性が高まるので、審査がを通りにくくなります。
連帯保証人の信用度と家賃保証会社による保証の有無
連帯保証人を立てた場合、入居者が家賃を滞納した時に連帯保証人が家賃を肩代わりして支払えるか否かがチェックされます。
連帯保証人の年齢や年収、職業および入居申込者との続柄などから、連帯保証人としての責務を負えるかどうかが判断されます。
家賃保証会社を利用する場合は、保証会社による独自の審査を通過する必要があります。
保証会社の審査に通れば、家賃滞納時の家賃は家賃保証会社によって保証されることになるので、入居審査が通りやすくなります。
入居者の人柄や職業など
他の入居者とトラブルなく賃貸生活を送れる人かどうかは、入居審査でも重視されるチェックポイントです。
入居申込者の身なり、態度、常識の有無などは、不動産会社で物件探しをしている段階からチェックされており、「人柄」として審査されます。
家賃を継続的に支払うために、安定した収入があることも大切です。
そのため、職業や雇用形態、勤続年数なども入居審査で重視されるチェックポイントとなります。
賃貸物件の入居審査が通らない理由、通らなかった場合の方法は?
賃貸物件の入居審査が通らない理由や、通らなかった場合の対処方法について確認していきましょう。
入居審査に通らない、考えられる理由
家賃の支払い能力が低い
家賃の支払い能力が低いと判断された場合、入居審査に通らない理由になります。
例えば、家賃が高すぎる物件を選んだ場合。
安定的な収入があっても、家賃の金額が収入の30%を超える場合は、家賃滞納のリスクが高くなるためです。
パートやアルバイトなどの雇用形態の場合も、収入が安定しなかったり、離職率が高かったりする場合があります。
そのため、家賃の支払いに不安を持たれてしまう可能性はあります。
また、年金受給者や学生で収入が少ない、無職で今後の収入が証明出来ない場合は、入居審査には通りにくいです。
連帯保証人の信用度が低い
大家さんとしては、入居者が家賃を滞納したら、連帯保証人に滞納分の家賃を支払ってもらうことになります。
そのため、例えば次のような不安点がある場合は審査に通らないことがあります。
・連帯保証人が自分の家族や親族以外の人
・連帯保証人の収入が低い、あるいは不安定
・連帯保証人が高齢
入居申込者の人柄や振る舞いが良くない
入居申込者に次のような特徴がみられると入居審査を通らないことがあります。
・無理のある要求をする
・人を威圧するような態度をとる
・受け答えが横柄
・清潔感のない身なりをしている
このような場合、他の入居者とトラブルになったり、設備や備品を壊したりする心配があるからです。
生活時間帯が異なる職業の場合
職業柄夜勤が多い、または夜間の仕事が多いといった場合、他の入居者と生活時間帯が異なることが考えられます。
生活音などの騒音問題は入居者同士のトラブルになりやすいものです。
トラブルを未然に防ぐために入居審査で通さないということも稀にあります。
入居審査に通らなかった場合の対処方法
基本的に一度入居審査に通らなかった物件では、同じ内容で同じ物件の再審査を受けても審査に通る可能性は低いです。
・連帯保証人を変更する
→再度、収入が安定した親族や身内に頼むなどして家賃滞納の心配を取り除きます。
・契約名義を他の人にする
→学生で審査に落ちた場合に契約名義を親にして利用者を自分に変更したら、再審査で通ったケースもあります。ただし、確実ではありません。
・改めて物件を探す
→改めて手取り収入の30%以下の家賃で探すなど、他の物件を探してみるのが確実です。探す際に気をつけることについて、次の段落でご紹介します!
賃貸物件の入居審査が通らない!とならないためにできる事前準備
入居審査を通過することは、賃貸物件を借りるための第一歩です。
審査に通るために知っておきたいポイントを改めて確認しましょう。
家賃が手取り収入の30%以下の物件を選ぶ!
家賃と手取り収入のバランスは極めて大切です。
家賃が手取り収入の30%以下におさまる物件を探しましょう。
手取り収入に対する家賃の割合が低いほど、大家さんは安心して物件を貸すことができます。
不動産会社とのやり取りは丁寧に!
物件探し中の態度や面談の印象が悪くて入居審査に通らないということは、珍しい例ではありません。
清潔感のある身なりと、きちんとした言葉遣いによる丁寧なコミュニケーションを心がけ、よい印象を持ってもらいましょう。
連帯保証人は安定した収入のある親族にお願いする!
連帯保証人の役目は、入居者が家賃を払えなかった時に代わりに家賃を払うこと。
大家さんから見て最も信用度が高いのは、入居申込者の家族を含む親族で、収入が安定していて、快く連帯保証人を引き受けてくれる人です。
高齢でない、働いている人などにお願いするのが良いでしょう。
連帯保証人をお願いできる人がいない場合は、家賃保証会社の利用を検討しましょう。
別途保証料が必要ですが、連帯保証人の代わりを務めてもらえます。
神奈川県住宅供給公社が提供する「公社の賃貸」では、連帯保証人を選定するか、家賃保証会社の家賃等立替払い制度を利用するかの、いずれかを選ぶことが可能です。
入居申込書は正直に書く!
収入が少なめだったり、勤続年数が少なかったりしたとしても、入居申込書には事実を正直に書きましょう。
入居審査に不利ではないか?と不安に感じることがあれば、まずは不動産会社の担当者に相談を。
担当者と誠実に話し合いをすることでお互いの信頼感が高まり、より良い対策が見つかることも多々あります。
「無職」でも家賃を支払えることを示す!
入居希望者が無職の場合、大家さんとして最も心配になるのが家賃の支払いでしょう。
無職の状態でどのように家賃を支払うのか、その手段をしっかりと説明することが大切です。
預貯金が十分にあれば残高証明書を提出したり、これから働く場合には内定通知書を提出したりして、家賃の支払い能力があることを示しましょう。
学生の場合は、しっかりした連帯保証人がいることが大きなポイントになります。
賃貸物件の入居審査のポイントを知り「審査が通らない」を避けよう!
入居審査は、入居申込者に対して安心して物件を貸せるかどうかを判断するための審査です。
審査の大きなポイントは「家賃をきちんと払えるか?」「他の入居者とトラブルにならないか?」の2点です。
これらを確認するために書類の審査や人柄の見極めなどを行います。
入居審査でのチェックポイントは、入居申込者の家賃の支払い能力や人柄や職業、連帯保証人の信用度などです。
収入に対して家賃が高すぎたり、適切な連帯保証人を立てられなかったり、信頼できない人柄と判断されたりすると入居審査は通らないことがあります。
反対に言うと、これらのポイントをクリアできれば、入居審査に通る可能性は高くなるということです。
賃貸物件の入居申込をする前に、ぜひ入居審査対策をしておきましょう。
不安なことがあれば遠慮なく不動産会社の担当者に相談すると良いですよ。
神奈川県の賃貸物件をお探しの際は、ぜひ公社の賃貸にもご相談ください!
田中(募集契約課) 公社では建替から地域活性化事業まで経験しました!絶賛子育て中です。 「公社の賃貸」の魅力をお伝えできるよう頑張ります。