公社の賃貸ブログ

賃貸の和室をおしゃれにする方法とは?使い方や注意点も

2024.05.10

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の吉野です。

和室は日本の風土に適した伝統的な様式のお部屋ですが、賃貸の和室というと、何となく古くて地味なイメージを持たれる方もいるのではないでしょうか。

しかし、和室には、意外と洋風の小物やインテリアがマッチすることもあり、アイデア次第でおしゃれな空間へとアレンジすることができます。

また、和室の畳には、調湿・断熱効果があったり、吸音性に優れていたりと、さまざまな性能があるのも、洋室にはない魅力です。

今回は、賃貸の和室をおしゃれにする方法について、和室の使い方のアイデアと注意点を一緒にご紹介します。

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賃貸の和室のメリット・デメリット

和室といえば、床に畳が敷かれ、仕切りに襖(ふすま)や障子、収納スペースとして押入れなどがあるなど、日本の伝統的な内装様式が特徴です。

まずは、賃貸の和室にどんなメリットやデメリットがあるのかをご紹介します。

和室のメリット

和室のメリットは、主に次のような点です。

・畳の調湿・断熱効果で夏は涼しく冬は暖かい
・直接床に座ったり寝転んだりしても快適に過ごせる
・押入れはクローゼットより収納力が高い
・フローリングより足音が響きにくい
・柔らかい素材なので転倒時のリスクを減らせる
・用途に合わせた幅広い使い方ができる
・和室があるほうが全洋室物件よりも家賃が安め など

和室のデメリット

和室のデメリットは、主に次のような点です。

・掃除やお手入れに手間がかかる
・畳は家具などの重さで凹みやすい
・和室がある賃貸物件は古いものが多い
・畳は傷みやすい など

和室物件のメリットやデメリットについては「子育ては賃貸でも和室がおすすめ!メリット・デメリットも解説」でも触れていますので、あわせてご覧ください。

賃貸の和室を快適に!おしゃれな使い方

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賃貸の和室は古くて地味なイメージがありますが、意外と洋風の小物やインテリアともマッチするため、アレンジ次第でおしゃれな空間へと変えることができます。

「おしゃれにできない」と諦めないで、まずはいくつかご紹介する方法を試してみてください!

和室をおしゃれにアレンジする方法

和室の雰囲気を手っ取り早く変えるなら、畳に合う家具やインテリアを選んで上手に組み合わせるのがおすすめです。

例えば、次の方法があります。

・ラグマットを敷く
・押入れをDIYする
・ロータイプの家具で統一する
・畳と同じ天然素材やアースカラーでまとめる
・洋室風にアレンジする など

それぞれの方法について、詳しく解説します。

ラグマットを敷く

和室の雰囲気を変えるには、畳の上にラグマットを敷くだけでもOK。

面積が大きいほどイメージはがらりと変わります。

壁の色とのバランスをみながら、毛足の長いラグマットやフェイクグリーンを組み合わせて配置するのもおしゃれです。

押入れをDIYする

押入れの襖を外して見せる収納棚にしたり、押入れの中板を机にしてワークスペースにしたり、子どもの秘密基地として活用したりするのも素敵です。

契約上DIYが可能な物件なら、内部を自分好みのテイストに色を塗り替えたり、布を貼ったりして、北欧風やモダン風、洋風などといったテーマで統一するのも面白いです。

ロータイプの家具で統一する 

和室は天井の低い物件が多く、背の高い家具を配置すると圧迫感が出てしまいます。

そのため、畳に座ったときの目線を目安に、背の低い家具で統一するのがおすすめです。

畳と同じ天然素材やアースカラーでまとめる

床が畳の和室は、ラタンやバンブーなど、天然素材のインテリアがマッチしやすく、観葉植物と一緒に合わせるのもおすすめ。

また、畳の雰囲気に合うアースカラーでまとめると違和感なく、おしゃれにレイアウトできます。

洋室風にアレンジする

広めの和室なら、ラグマットやカーペットを敷いて、ソファやテーブル、テレビ台などを配置し、洋室風のリビングとして活用するのはいかがでしょう。

和室は木製家具との相性が良く、北欧系のインテリアとの組み合わせも抜群です。

賃貸の和室の使い方はアイデア次第

賃貸の和室は、固定観念をなくすことで、幅広い使い方が楽しめます。

例えば、畳にベッドを置いて寝室として使う方法は、おすすめの一つ。

畳には、抗菌・空気清浄作用やリラックス効果もあるため、心地良い眠りにつける効果も期待できます。

畳の凹みが気になる方は、設置面積の大きいベッドフレームを選ぶと軽減できます。

ほかにも、リビングやダイニング、キッチンに隣接する和室なら、襖を開けてひとつづきのLDKとして活用する方法もあります。

インテリアのテイストを揃えることで、統一感のある空間が演出できますよ。

賃貸の和室の注意点

賃貸の和室を使う際には、注意点もあります。

どんなところに気をつけたら良いのか、確認しておきましょう。

湿気に注意する

和室の畳は調湿性に優れていますが、許容範囲を超えて湿気が溜まるとカビやダニが発生しやすくなります。

畳のカビ・ダニ対策としては、こまめに換気すること。

梅雨の時期などは除湿機で除湿するのも有効です。

また、家具やインテリアを長期間置いている状態も良くありません。

定期的に動かして風を通し、下になっている畳の掃除をしましょう。

もしもカビ・ダニをみつけたら、できるだけ早く除去するのがおすすめです。

畳の凹み跡はすぐに処置して緩和する

家具などの重みでできた畳の凹み跡は、応急処置である程度まで緩和することができます。

霧吹き、濡れタオル、アイロン、ドライヤーを準備。

まずは畳が凹んでいる箇所へ霧吹きで水をかけます。

固く絞った濡れタオルを当てて、上からアイロンを当てます。

凹みが戻ったら、ドライヤーでしっかり乾燥させましょう。

※天然イ草の畳表にのみ有効な方法ですので、ご注意ください。

和室の原状回復費用と範囲を確認しておく

和室のある賃貸物件では、畳や襖に不具合があると、退去時に原状回復費用が発生する場合があります。

和室の原状回復費用とは、畳や襖を交換する料金のこと。

賃貸契約書の内容によっても範囲は異なるので、予め確認しておきましょう。

賃貸の和室は使い方次第でおしゃれで快適な空間に!

和室のメリットは、畳の調湿・断熱効果で夏は涼しく冬は暖かく過ごせたり、畳の床に直接座ったり、寝転んだりできる点、押入れの収納力が高い点など。

和室のデメリットは、掃除やお手入れに手間がかかることや、畳は凹みやすく傷みやすいこと、古い賃貸物件が多いことなどです。

賃貸の和室を快適にする、おしゃれな使い方の一つは、畳に合う家具やインテリアを選んで上手に組み合わせること。

賃貸の和室は、固定観念をなくすことで、幅広い使い方が楽しめます。

賃貸の和室を使う際には、注意点もあります。

和室では湿気に注意が必要。

畳に湿気が溜まるとカビやダニが発生しやすくなるためです。

ほかにも、畳の凹み跡はすぐに処置して緩和しておくこと、退去時の原状回復費用と範囲についても予め確認しておくことが大事です。

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吉野(募集契約課) 用地管理・土地区画整理事業・住宅運営管理・家賃収納業務を経て賃貸住宅募集担当。 現在、賃貸住宅契約業務及び神奈川県広報紙「県のたより」や大手新聞広告掲載に従事。 賃貸・分譲住宅の自ら居住経験を活かし、日々住宅で学んだことを発信します!