公社の賃貸ブログ
子育ては賃貸でも和室がおすすめ!メリット・デメリットも解説
こんにちは!神奈川県住宅供給公社の戸丸です。
賃貸マンションやアパートへの引っ越しを検討されている子育て世帯の中には、洋室だけの物件か、それとも和室の部屋がある物件かで悩んでいる方もいるでしょう。
和室は畳の上で過ごす心地良さが魅力で、赤ちゃんの寝室や子育てスペースとしても活用しやすく、子育てにおいてメリットも多いといわれています。
ただし、洋室に比べると掃除やメンテナンスの部分で面倒なイメージもあり、忙しい子育ての中で対処できるのか、不安に思っている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、子育て世帯が和室のある賃貸物件で暮らすメリットやデメリットについてご紹介します!
子育て中の賃貸物件は和室がおすすめ!
まずは子育て世帯が和室で生活するメリットは何なのか?一緒に見ていきましょう。
畳は子育て中の家族に優しい特性が多い
和室の畳には、さまざまな特性があります。
1つはフローリングに比べて弾力性があること。
畳は肌当たりも優しく、赤ちゃんや子どもが転倒しても衝撃を吸収し、ケガのリスクを軽減してくれます。
※現在畳床として主に使用されている建材床は藁床に比べてクッション性が低くなっています。
フローリングに比べて吸音性が高いことも特徴です。
和室では、物を落とした音や走り回る子どもの足音も床下に響きにくいです。
畳は吸放湿性や断熱性にも優れています。
夏はさらっと涼しく、冬は足元の冷えをシャットアウトしてくれるため、一年中快適です。
畳に使われている「い草」には、抗菌・空気清浄作用やリラックス効果もあり、和室ならではの居心地の良さにつながっています。
和室は多用途に使えて家賃も比較的安い
和室がある賃貸物件は、洋室だけの物件に比べて、同じ条件でも家賃が安く設定されている場合が多いです。
月々の支出をできるだけ抑えたいと考える子育て家族にも嬉しいですよね。
和室の収納は洋室のクローゼットより奥行きのある押し入れが一般的です。天袋がついている場合もあります。
子育て中は、子どもの成長や人数とともに何かと物が増えてしまうため、大容量の収納スペースを確保したいところです。
和室の収納力は、子育てしやすい環境をつくるうえでもメリットが大きいといえます。
そのまま座ったり寝転んだりしやすい和室は、キッズルームや赤ちゃんの寝室、お昼寝スペースなど多用途に使えるのも魅力の1つ。
洗濯物をたたんだり、アイロンをかけたりと、床に座って落ち着いて作業ができる家事スペースとしても活用できますよ。
子育てで賃貸物件の和室を使うデメリットは?お手入れ方法も確認
残念ながら和室にもデメリットはあります。
賃貸物件を探す前に、しっかりチェックしておきましょう。
賃貸の和室は古い建物が多い
和室がある物件は築年数の古いものが多く、建物の汚れや傷み、設備の使いづらさが気になったり、耐震性の面で不安があったりするケースもあります。
選ぶ際は、設備などがきちんとメンテナンスされていることや、リフォームなどで耐震基準を満たしているかどうかも確認しておきましょう。
畳はデリケートで傷みやすい
植物のい草で作られた畳は、デリケートで傷みやすいのも欠点。
柔らかくクッション性がある分、本棚やベッドなどの重い家具で凹みやすく、扱いが悪いと表面が擦り切れたり、ささくれたりします。
畳は子どもが素肌で触れることも多く、ささくれなどが刺さる危険性もあります。
畳の傷みを発見したら、放置せず早めに対処しましょう。
また、畳は年数が経つと外からの紫外線や蛍光灯の光の影響で、徐々に日焼け(変色)します。
畳を長持ちさせるには、傷みの原因となる状況を避けること、事前に予防しておくことが大事。
例えば、窓にUVカットフィルムを貼ったり、遮光カーテンなど紫外線を遮るアイテムを使うのもおすすめです。
畳はカビ・ダニが発生しやすくシミにもなりやすい
吸放湿性に優れた畳ですが、風通しが悪かったり、湿気が溜まりやすかったりすると、カビやダニの温床になってしまうこともあります。
特に新しい畳の場合、畳の原料である「い草」が湿気を含んだ状態なのでカビが発生しやすくなっています。
畳は表面が凸凹しているため、こぼした食べ物や飲み物、ホコリなどが隙間に入りやすい構造です。
汚れやホコリが内部に残ってしまうと、シミやカビの原因にもなり、アレルギーなどにつながる可能性もあります。
汚れには早めに対処し、清潔な状態を保つよう心がけが必要です。
掃除の基本は畳の目に沿って平行にホウキで掃いたり、乾いた雑巾で拭いたり、強くこすりつけないように掃除機をかけたりします。
畳が傷まないよう丁寧かつ、こまめな掃除が大切です。
湿度が高すぎるときは換気などで調節が必要だということも覚えておきましょう。
定期的なメンテナンスが快適さを保つ
和室は洋室に比べて、畳のメンテナンスサイクルが短いのも特徴。
畳の寿命は約10〜20年といわれていて、快適な状態を保つには業者に定期的な畳替えのお願いをする必要があります。
まずは畳の構成について確認しましょう。
畳は以下の3つの部位に分けられます。
・畳表(たたみおもて)= 畳上部の表面にあるゴザ部分
・畳床(たたみどこ)= 畳の中心となる芯・土台部分
・畳縁(たたみべり)= 畳の側面を覆うように付けられた補強布
畳替えには①裏返し、②表替え、③新調といった3つの方法があり、畳の状態や使用年数をふまえたうえで、業者に作業をお願いします。
①裏返し
畳の上部にあるゴザ(畳表)を剥がして裏返し、キレイな面を表にする方法。
畳表が日焼けしたり、ささくれなどの傷みが目立ってきたときを目安に行います。
②表替え
畳の上部にあるゴザ(畳表)を剥がして、新しいものと交換する方法。
裏返し後に畳表が傷んだ場合や、裏返しをしない状態で裏面にシミや変色がみられる場合に行います。
③新調
畳の全体を新しくする方法。
畳を使い始めて約10年以上経過していたり、年数が経っていなくても日焼けや凹みなどの損傷が激しい状態で、畳床まで劣化している可能性があるときに検討します。
退去時は畳の原状回復が必要な場合も
賃貸物件では、退去の際に原状回復費用がかかるケースもあります。
和室の畳は、経年劣化や通常生活で自然にできた損傷であれば、基本的に借主が費用負担することはありません。
ただし、借主側の故意・過失によって畳を損傷してしまった場合は、借主が原状回復費用を負担して修繕します。
例えば、畳に飲み物などをこぼした後、十分な手入れをせずに放置し、シミやカビを発生させてしまった場合などです。
費用は畳の張り替え方法によっても異なりますが、表替えなら1畳約5,000円〜が目安。
国産は高くなる場合があります。
畳の枚数が多ければ金額も高額になります。
賃貸借契約を結ぶ際は、契約書に原状回復に関する条件が明記されているので、しっかり確認しましょう。
「賃貸で多い退去費用のトラブル。費用の相場と解決方法をご紹介!」も参考にしてみてください。
子育て中に賃貸で和室を探すときの注意点もチェック!
賃貸で和室の物件を探すときは、次のような注意点をチェックしてみましょう。
賃貸物件の耐震基準を確認
賃貸で和室を探すときは、築年数よりもしっかりリフォームやメンテナンスがされていることや、建物が新耐震基準を満たしているかどうかという点が重要になります。
古くても「建築確認」を受けた日が、新耐震基準が施行された1981年6月以降かどうか、それ以前の建物は耐震診断の有無を確認しましょう。
日当たり・風通し・畳の状態をチェック
畳の劣化を防ぐためにも、和室の日当たりが良すぎる物件は遮光カーテン等での紫外線対策が必要です。
また、湿気が溜まりやすい部屋もカビやダニの発生につながるため、注意が必要です。
適度に日が当たり、風通しの良い状態を作りましょう。
賃貸物件の和室は畳の特性が子育てのメリットに!
畳は弾力性があって肌当たりも優しく、赤ちゃんや子どもが転倒しても衝撃を吸収し、ケガのリスクを軽減してくれます。
フローリングに比べて吸音性が高いことも特徴で、い草のリラックス効果が和室ならではの居心地の良さにつながっています。
一方で和室のデメリットは、築年数の古い建物が多いこと。
植物のい草で作られた畳は、デリケートで傷みやすいのも注意点です。
風通しが悪かったり、湿気が溜まりやすかったりすると、カビやダニが発生しやすく温床になってしまうことも。
汚れには早めに対処し、清潔な状態を保つよう心がけましょう。
畳の寿命は約10〜20年といわれていて、快適な状態を保つには定期的な畳替えを業者にお願いすることが必要です。
畳替えには①裏返し、②表替え、③新調といった3つの方法があり、畳の状態や使用年数をふまえたうえで作業をお願いします。
賃貸で和室の物件を探すときは、耐震基準の確認や日当たり・風通し・畳の状態にも注意してみましょう。
神奈川県内の賃貸物件を扱う「公社の賃貸」では、和室がある物件も豊富です。
子育て世帯におすすめの物件も揃っていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
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