公社の賃貸ブログ

賃貸の入居日まで・入居日当日にやることを徹底解説!

2024.02.22

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の吉野です。

賃貸物件の入居日が決まると、いよいよ新居での新生活が楽しみになってきますよね。

新生活に備えて、入居日までに必要な準備やスケジュール、入居日当日にやることなどをしっかり把握できていますか?

新居へ引越しする際に必要な準備は、引越し業者の手配、荷造りやライフラインの手続きだけではありません。

事前に準備することや、済ませておくことなどを把握しておきましょう。

今回は、賃貸の入居日までに必要な準備のほか、入居日当日にやることを詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!

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賃貸の入居日までにやることを確認!

賃貸の入居日(契約日)とは、家賃が発生する日のことで、新居に住めるようになる日のことです。

一般的には、新居の入居日または入居日後に引越しをして家財道具を搬入します。

まずは、賃貸の入居日までにどんな準備が必要なのか、確認しておきましょう。

【入居日が決まったら】すぐ準備しておきたいこと

賃貸の入居日が決まったら、引越しの準備をしていきます。

スケジュールはタイトにならないよう、余裕をもって設定しましょう。

以下は、入居日が決まり次第すぐにとりかかりたい準備です。

・旧居の退去手続き
・新居の引越しルールの確認
・引越し業者の手配
・月額サービス(インターネット・衛星放送など)の住所変更 など

新居が集合住宅の場合、引越しトラックを停めても良い場所や時間帯、共用エレベーター・廊下の養生方法など、引越しルールが決まっていることが多いです。

必ず事前に確認して、引越し業者にも見積を依頼する際に伝えておく必要があります。

引越し業者は、複数社に見積を依頼するほうが良いでしょう。

【入居日1カ月〜1週間前までに】準備しておきたいこと

旧居や新居でやることを、それぞれリストアップして、時間や手間のかかる作業を優先的に行なっていきます。

・旧居の不用品や粗大ゴミの処理
・梱包資材の用意と荷造り
・役所への届出(転出手続きなど)
・学校・勤務先への届出
・電気・水道・ガスなどライフラインの手続き
・郵便の転送手続き など

【入居日前日までに】準備しておきたいこと

新居に設置する冷蔵庫・洗濯機の置き場のサイズ、カーテンをつける窓のサイズなどは、入室できるようになった時点で採寸しておきましょう。

・新居の家具・家電の配置決め
・新居に持ち込む家具・カーテンの採寸・購入
・引越しの挨拶で渡す品物の用意
・電話やインターネットの変更手続き
・旧居で使用している電化製品のバックアップと配線処理
・旧居の冷蔵庫・洗濯機の水抜き
・旧居で使用している家電のコンセント抜き・梱包
・旧居の掃除・ゴミの最終処分 など

賃貸の入居日にやることもチェック!

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賃貸の入居日当日にやることもチェックしておきましょう。

家財道具を運ぶ前と後に分けて、入居日当日にすべきことを解説します!

【家財道具搬入前〜搬入中】入居日当日にやること

①部屋全体の状態をチェック&写真撮影

部屋全体の状態を、以下の部分を参考にチェックします。

不具合や気になるところは日付入りで写真撮影しておきましょう。

・壁や天井、床などに汚れ・傷・剥がれ
・水回りに水漏れや破損
・日焼け・結露による傷み、錆やカビ
・設備機器(電気、エアコン・給湯器・コンロなど)
・窓や窓枠、建具などの開口部
・網戸
・エアコン室外機、換気口などの外観 など

故障や不具合、破損や汚れなどがあり、生活に支障をきたす状態のものは、すぐに大家さんや管理会社へ報告し、修理をお願いします。

入居前の状態を記録したものは、退去時の原状回復証明になります。

賃貸借契約書と一緒に撮影した写真も保管しておきましょう。

②部屋全体を簡単に掃除する

室内は新築であっても、引き渡し前にクリーニング業者が掃除をしていても、目に見えない砂やホコリなどで汚れているもの。

ワイパーや雑巾を使って、壁や床を拭き掃除しておきましょう。

家財道具の搬入前で荷物が一切ない状態ですと掃除がしやすいです。

③家具・家電の搬入で傷や汚れがつかないよう保護する

冷蔵庫やテレビ、ベッドなどの大型家電・家具を置く場所には、あらかじめ保護マットを敷いておきます。

また、家財道具の搬入ルートにも養生シートや養生テープを使って、壁や床などへ傷や汚れがつかないよう防いでおくと良いでしょう。

④害虫対策

入居日当日のきれいな部屋にも、ゴキブリやダニなどの害虫が潜んでいる可能性があります。

新居で快適な生活を送るためにも、害虫対策をしておきましょう。

害虫対策のポイントは次の2つです。

害虫対策①部屋全体を殺虫剤などで害虫駆除・防虫処理する

害虫駆除には、さまざまな商品がありますが、部屋全体を一気に処理したいときに有効なのが、くん煙タイプ。

ただし、集合住宅では共用配管・換気口や隙間から隣近所や共用部分に漏れてしまうことも多いため、人やペット、家具などに影響する殺虫剤は使用しないようにしましょう。

煙探知機がある場合、煙で反応しないようにビニールでカバーを取付けることをお忘れなく。

また火事と間違われないよう、玄関ドアに「害虫駆除中」などの張り紙をしましょう。

害虫対策②害虫の侵入経路となりそうな外部とつながる穴や隙間を塞ぐ

害虫は外部とつながる穴や隙間から侵入しやすいです。

例えば、エアコンの外部とつながるホース(ドレンホース)や貫通穴などの隙間、洗面所・キッチンなどの排水管周りの隙間です。

エアコンのホースは専用の防虫キャップをつけておきましょう。100円ショップでも販売しており手軽に入手できます。

隙間はパテなどで塞いでおくと安心です。

賃貸の場合は、原状回復ができるものを選んで使用してくださいね。

⑤水回り・キッチンの汚れ予防

洗面台、風呂、トイレといった水回りやキッチンでは、カビ、水垢、埃などの汚れを予防しておくと、毎日の掃除が楽になります。

洗面台・お風呂


・鏡の曇り止め
・埃が溜まりやすいところはマスキングテープで保護
・浴槽・洗面台はコーティング剤で水垢や汚れ、傷を予防
・お風呂場は防カビ剤でカビの発生を抑制
・排水溝はゴミネットやゴミガードを設置
・換気扇はフィルターで埃などの汚れを防止 など

トイレ

・便器と床の隙間を埋めておく
・埃が溜まりやすいところはマスキングテープで保護
・換気扇はフィルターで埃などの汚れを防止 など

キッチン

・シンクはコーティング剤で水垢や汚れ、傷を予防
・換気扇・レンジフードはフィルターで埃や油などの汚れを防止
・コンロの縁の隙間はフレームカバーなどで塞ぐ
・コンロ周りの油はねや汚れの防止 など

⑥引越し業者の監督(荷物を搬入する際の指示出し)

引越し業者の方が家財道具の搬入を始めたら、事前に考えていた配置場所へ誘導します。

搬入時に誤って壁や床などに傷をつけていないかもチェック。

万が一、傷を見つけたら、その旨を大家さんか管理会社へ報告しましょう。

⑦そのほか

・新居のライフライン手続き(ガス等の開栓立会い)
・住宅の設備機器や家具・家電にあるシート撤去やシール剥がし など

【家財道具搬入後】入居日当日にやること

家財道具の搬入後は、次のような作業を優先して行い、部屋を整えます。

・荷ほどき
・家電・電子機器の動作確認
・カーテンの設置
・片付け・掃除 など

入居後に必要な手続き関連

入居後の手続きは、遅れると罰則対象になるものもあるため、注意しましょう。

・運転免許証や車検証の住所変更(引越し後15日以内)
・車庫証明の手続き(引越し後15日以内)
・転入手続きなど役所への届出(引越し後2週間以内) など

賃貸契約の流れについては「賃貸契約の手続きの流れを知ろう!準備する書類や確認事項も解説!」にて詳しくご紹介しています。

ぜひ、こちらも参考にしてください!

引越しの挨拶は賃貸の入居日前?入居日当日?

新居の近隣住民への挨拶はどうするべきか、気になるところですよね。

事前に建物の管理会社等に引越しルールを確認しておくことは勿論ですが、引越しの際は、通路をトラックなどで塞いでしまったり、作業中に騒音が出てしまったりと、周囲に迷惑をかけてしまうこともあるので、ご近所の方にも一言ご挨拶することが望ましいでしょう。

挨拶する場合は、入居日前日(引越し日の前日)までに済ませておくのが理想です。

遠方などで前日までの挨拶が難しい場合は、入居日当日(引越し日)の作業が始まる前。

入居日以降になってしまう場合は、入居後3日以内のできるだけ早めにご挨拶しましょう。

挨拶を行うメリットは、近隣住民とのトラブル回避や、緊急時に助け合える関係を構築するきっかけになることです。

子育て世代の多い地域や集合住宅の場合、おすすめの子育てサロンや近くの公園などの情報を聞いてみるのも良いかもしれません。

また、女性の一人暮らしの場合は、防犯面を考慮して身内の人や友達に付き添ってもらって挨拶する方が安心です。

引越しの挨拶は、あくまでも近隣との良好な人付き合いが目的。

無理に挨拶を行う必要はないので、トラブル防止のために挨拶を控えるという選択肢もあります。

判断に迷う際は、大家さんや管理会社に一度相談してみましょう。

引越しの挨拶については「引越しの挨拶どうする?賃貸物件における近年の付き合い方」でも詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

賃貸の入居日前と当日にやることを把握しよう!

賃貸の引越しは、前もって準備することや、済ませておくことが数多くあります。

そのため、しっかり計画を立てることが大事。

入居日までにやること、入居日当日にやることを把握して、余裕をもったスケジュールを設定しましょう。

入居日までは、旧居や新居でやることをリストアップして、時間や手間のかかる作業を優先的に行います。

ポイントとなるのが、入居日の作業です。

賃貸の場合、家財道具搬入前に部屋全体の状態チェック、掃除や害虫対策などを行なっておくことで、さまざまなメリットが得られます。

例えば、故障や不具合なども早いうちに発見・対処できるほか、原状回復に関わるトラブル回避にもつながります。

家財道具搬入後の片付けや掃除も楽になるはずです。

引越しの挨拶は、入居日前日までに済ませておくのが望ましいとされています。

状況や環境にもよりますが、判断に迷う場合は大家さんや管理会社に一度相談してみましょう。

神奈川県で賃貸物件をお探しの方は、ぜひ「公社の賃貸」の情報もご覧ください。

物件数も豊富なので、あなたにぴったりの物件がきっと見つかるはずです!

気になるエリアや街、物件に関して不明な点がある場合も、お気軽にお問い合わせくださいね。

吉野(募集契約課) 用地管理・土地区画整理事業・住宅運営管理・家賃収納業務を経て賃貸住宅募集担当。 現在、賃貸住宅契約業務及び神奈川県広報紙「県のたより」や大手新聞広告掲載に従事。 賃貸・分譲住宅の自ら居住経験を活かし、日々住宅で学んだことを発信します!