公社の賃貸ブログ
賃貸物件の探し方は?インターネット・不動産会社で探す流れとコツを解説!
こんにちは!神奈川県住宅供給公社の盛合です。
就職や転勤などを機に、初めて賃貸物件を探すという方は多いでしょう。
新生活を心地良い環境でスタートさせるためには、希望に沿ったお部屋探しを行うことが大切です。
希望に合った物件を効率的に見つけるためには、コツがあります。
そこで今回は、賃貸物件の探し方について、探し方の流れやコツ、注意点を詳しくご紹介します!
賃貸物件の探し方のコツは準備にあり!まず決めることとは
後悔のない理想の賃貸物件を見つけるには、探し方のコツをつかむことが大切です。
全体の流れを把握し、事前準備を整えた上で物件探しを始めるのが、失敗しない賃貸物件の探し方のコツです。
賃貸物件探しの段取り
物件探しは、次のような段取りで行うとスムーズです。
- 物件の希望や条件を具体的にする
- 賃貸サイトで希望の物件を探す
- 不動産会社に問い合わせる
- 気になる物件を内見(ないけん)する
効率良く物件を探すためには、まず希望する物件の条件を具体的にしておくことが大切です。
希望条件を明確にすることで、物件を絞ることができますよ。
ニーズに合った物件が見つかりやすくなり、物件探しにかかる手間も軽減できるでしょう。
気になる物件が見つかったら、不動産会社に問い合わせ、実際に物件に行き、部屋を確認する「内見」を行う流れになります。
賃貸物件探しの前に明確にしておくべき条件
ご紹介したとおり、賃貸物件を実際に探す前には、物件に対して自分が求めるニーズや条件を明確にしておくとスムーズです。
物件探しでは、以下のような条件について事前に考えておきましょう。
- 家賃と初期費用
- 住みたい場所
- 部屋の広さ、間取り
- そのほかの希望条件(築年数、方角、設備、駐車場の有無など)
それぞれ詳しくみていきましょう。
家賃と初期費用
まず重要なのが、家賃と初期費用の金額です。
自分にとって無理なく支払える家賃・初期費用の金額を設定しておきましょう。
家賃は、収入とのバランスが重要です。
一般的に、家賃の目安は「世帯の手取り収入の3分の1」といわれています。
ただし、これはあくまで目安。
ライフスタイルや家族構成によって、生活にかかる金額は変化し、家賃として出費できる金額も変わります。
具体的な家賃の金額設定は、自分の世帯の収入と出費を把握した上で、生活に無理のない範囲を設定することをおすすめします。
また、家賃のほかにもかかる費用があることに注意しましょう。
例えば、管理費(共益費)や駐車場代、町内会費などもかかるため、余裕を持った家賃の希望を考えておくと安心です。
賃貸物件には、敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用もかかります。
初期費用の相場は、家賃の約6〜7カ月分。
ただし、中には敷金・礼金が不要な物件や、仲介手数料が安い不動産会社も存在します。
初期費用を抑えたいなら、このような点も条件に加えると良いでしょう。
家賃や初期費用については「給料に対する家賃の目安は何割?手取り収入からシミュレーション!」や「賃貸住宅の初期費用の相場や目安は?内訳や抑える方法も解説!」の記事内でも触れています。
家賃や初期費用の設定にあたっては、こちらも参考にしてみてください。
神奈川県住宅供給公社の「公社の賃貸」では、礼金・仲介手数料不要で初期費用をグッと抑えてご入居いただけます。更新料も不要なので、長く住むほどメリットがあります。
ぜひ、ご検討ください。
住みたい場所
住みたい場所についても、候補のエリアを挙げておきましょう。
具体的にどこの駅の近くが良いか、絞っておくと探しやすいです。
住みたい場所を絞る際には、好きなエリアを選ぶだけでなく、通勤・通学にかかる時間や駅までの距離から選ぶのもおすすめです。
自分は何分までならストレスを感じずに歩けるのか、通勤・通学できるのかを考え、それを条件に希望のエリアを決めると良いですね。
また、対象のエリアの治安についても事前に調べておくと安心です。
駅前だと通勤に便利だけれど騒がしい、駅から離れると静かだけれど夜道が暗いなど一長一短ありますので、求めるものに合わせてエリアを選べると良いですね。
「駅から徒歩何分までが暮らしやすい?目安となるのは徒歩15分」では、駅からの距離に着目した物件の選び方や、駅から徒歩15分の物件のメリット・デメリットについてご紹介しています。
ぜひ駅・エリア設定の参考にしてください。
部屋の広さ、間取り
広さや間取りは、居住人数や家族構成、生活スタイルなどを踏まえて選ぶことが重要。
例えば1R(ワンルーム)、1K、1DKといった1部屋タイプの物件は、一人暮らしに十分な広さです。
ただし、1Rだとキッチンスペースと生活空間の仕切りがなく、物件によっては広さや使い勝手の面で少し不便に感じる場合もあります。
2人以上で暮らすなら、置く家具や収納物の量をイメージして、部屋の広さや数などを決めていきましょう。
また、部屋の広さや間取りの条件を決める際には、同居者や家族とよく相談することが大切です。
お互いの意見をすり合わせておくと、全員にとって暮らしやすい間取りを実現しやすくなりますよ。
そのほかの希望条件(築年数、方角、設備、駐車場の有無など)
家賃や間取り以外に考えたいのが、築年数や方角、設備、駐車場、宅配ボックスの有無など。
日当たりの良さも重視したい方が多く、南向きは人気ですが、日中外出時間が長ければ、意外と午後から日が入る西向きが良い場合もあるので、相談してみましょう。
室内の設備では、エアコンの有無や、コンロの口数、浴室・トイレが別かなど、必須の設備も決めておくと探す際にスムーズです。
特に築年数が50年以上経っている物件(1970年代より前)の場合は、建設当時普及していなかった洗濯機置場が無い場合があるため、必ずチェックすることをおすすめします。
これらの条件については、希望の条件を全て満たす物件が見つからない場合に備え、優先順位をつけておくことをおすすめします。
優先度の低い条件を省いていけば、希望に近い物件に出会える確率が上がりますよ。
賃貸物件探しはいつから始める?
現在賃貸物件に住んでいて、別の賃貸物件に住みたい場合は、賃貸物件探しは、退去する1カ月半〜2カ月半前から始めるのがおすすめです。
多くの賃貸物件では、「大家や管理会社への退去連絡は退去の1カ月前までに行うこと」とされています。
退去する1カ月半〜2カ月半前から物件探しを始めれば、退去連絡を行う頃には新しい物件の目処はつけられるでしょう。
ただし、退去連絡の期日は賃貸借契約によって異なります。
また、物件によって入居可能日までの期間は異なるのでご注意ください。
また、入居可能物件は、1〜3月に多く出ます。
従って、選択肢を増やしたいなら、この時期に物件探しを行うのがおすすめ。
選択肢よりもコストを抑えることを重視するなら、引っ越しの閑散期である7・8月を狙えば、引っ越し代はもちろん、交渉により家賃や敷金・礼金も抑えられる可能性があります。
物件探しについては「物件はいつから探すのがベスト?引越しまでのスケジュールを確認!」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
賃貸物件の探し方と良い物件を見つけるコツ
賃貸物件の希望条件をまとめたら、実際の物件を探していきます。
近年では、賃貸物件の探し方として、インターネットで絞ってから不動産会社を訪れるという流れが主流になってきています。
ここでは、物件をインターネットで探す際の流れ・コツと、不動産会社を訪れて探す場合の流れ・コツについてお話ししていきます。
インターネットでの賃貸物件の探し方とコツ
インターネットで物件を探す場合、賃貸物件サイトを見て希望に合う物件を絞ってから不動産会社に連絡し、気になる物件の内見を行って、気に入れば契約という流れで手続きを進めます。
良い物件を探すために知っておきたいポイントをご紹介します。
希望に合いそうな賃貸物件サイトを利用する
賃貸物件サイトは、複数の不動産会社の物件情報が集まった「ポータルサイト」と不動産会社が運営する「自社物件サイト」の2つに分かれます。
このうちの「ポータルサイト」は、物件の情報量が多く希望の条件で絞り込みやすいこと、同じ物件を不動産会社ごとに比較しやすいことが特徴です。
ただし、情報数が多い一方で、複数の会社が同じ物件を載せていることがよくあるので重複した情報があるという点が欠点としてあげられます。
一方「自社物件サイト」は不動産会社の自社物件のみが掲載されているため、ポータルサイトに比べると情報量は少ないですが、こだわりのある物件を揃えていることが多く、絞った条件で探したい場合に有利です。
まずは、どちらの種類のサイトが自分に向いていそうかチェックしてみましょう。
その上で、物件の探しやすさ、見やすさ、絞り込みやすさなどの面から、具体的なサイトを決めるのがおすすめです。
神奈川県の賃貸物件をお探しなら、公社の賃貸の情報もぜひご覧ください!
地図や路線(駅)、条件など、さまざまな希望で検索できます。
公社の賃貸にある物件は礼金・仲介手数料・更新料が無料であるほか、連帯保証人不要プランもあり、物件も豊富なのでおすすめです。
賃貸物件サイトの条件検索機能を利用する
多くの賃貸サイトには、細かく条件を指定できる検索機能が備わっています。
例えば、駅やエリア、築年数、間取り、家賃、部屋の向きなど。
事前にまとめておいた希望条件を検索時に入力すれば、ニーズに合う物件をスムーズに見つけることが可能です。
新着物件をこまめにチェックする
賃貸物件サイトでは、随時物件情報が更新されます。
既存の情報から希望の物件が見つからなかった場合でも、追加された新着物件から条件に合う物件が見つかる可能性は十分考えられます。
また、せっかく情報が更新されても、人気の条件の物件の場合、サイト掲載からすぐに申し込みが入ってしまうこともあるでしょう。
理想の物件を逃さないためには、賃貸サイトの新着物件をこまめにチェックすることが大切です。
気になる物件を見つけたら、早めに不動産会社に連絡し、内見を申し込みましょう。
不動産会社での賃貸物件の探し方
不動産会社で賃貸物件を探す場合には、不動産会社の店舗を訪れて希望を伝え、それをもとに提案される物件から条件に合う物件を選ぶことになります。
気になる物件があれば、そのまま内見し、気に入れば契約という流れです。
良い物件を探すには、次のコツを押さえておきましょう。
自分に合った不動産会社を選ぶ
理想の賃貸物件を見つけるためには、自分に合った不動産会社に仲介してもらうことも重要です。
不動産会社を訪れる前には、店舗のWEBサイトを確認したり利用者の口コミを確認したりして、対応や雰囲気を確認すると安心です。
また、不動産会社によって扱う物件情報は異なるため、複数の不動産会社を回って比較した上で契約を決めるのも良いでしょう。
家賃が安い理由やデメリットも伝えてくれたり、周辺の環境を教えてくれたりなど、説明が丁寧で、住みたいエリアに強い不動産会社はおすすめです。
最初は希望の範囲を広げておく
理想の条件に近づけすぎてしまい、条件を狭めてしまうと、少しだけ条件が合わない掘り出し物件を逃してしまうことがあります。
そのため、最初は少し条件をゆるめて探してもらうのも一つのコツです。
インターネット検索では設定できる部分が限られますが、不動産会社では「希望の条件は〇〇だけど、こういう部分は妥協できる」「和室はないほうが良いけど、モダンな畳ならあり」など細かい希望を伝えられるので、妥協できる点もあわせて伝えてみましょう。
賃貸物件を探す際には内見も大事!見るべきポイントとは
選んだ物件が希望と合っているかどうか、物件情報だけでは気づきにくい箇所を実際に見て確認するのが「内見」です。
ここでは、内見に必要な持ち物とチェックする主なポイントをご紹介します。
内見に必要な持ち物
内見の際には、次のものを用意しておくのがおすすめです。
- メジャー
- メモ・ペン
- カメラ・スマートフォン
- スリッパ
内見では、手持ちの家具・家電が入るかどうかの採寸を行う必要があるため、メジャーやメモが欠かせません。
また、室内の特徴を記録しておくためのカメラ(スマートフォン)もあったほうが比較しやすいです。
内見時に履くスリッパについては、不動産会社で用意している場合もあるので確認してみましょう。
内見のチェックポイント
内見では、その賃貸物件の細かな部分を確認する必要があります。
必ずチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。
①騒音や防音性は?
心地良い住まいを実現するためには、周囲に気になる音がないこと、また自分の生活音を過剰に気にする必要がないことが重要です。
具体的には、部屋の中で音を立てて、その聞こえ具合を部屋の外から確かめてみたり、上下の階の物音に耳をすませてみたりすると良いでしょう。
②物件の周辺環境と治安は?
内見では、周辺環境を確認しておくことも大切です。
コンビニやスーパー、病院など、生活圏に必要なものが揃っているか、アクセスしやすい場所にあるか、治安は悪くないかなど、実際に街並みを散策して、環境を確認しましょう。
明るい時間に内見したのであれば、夕方や夜の時間帯の様子も確認しておくのがおすすめです。
周囲が暗くなることで、治安面など気になる部分が出てくるかもしれません。
③家具や荷物は問題なく入りそうか
内見では、家具や荷物を入れたときのことをイメージして、大型家具・家電の配置箇所や搬入口をメジャーで採寸しておくことが重要です。
以下のポイントを採寸し、手持ちの家具・家電のサイズと比較するようにしましょう。
- 玄関・廊下の幅・高さ
- エレベーター・階段の幅・高さ
- 洗濯機置き場のサイズ
- 冷蔵庫置き場のサイズ
- コンロ置き場のサイズ
- 窓のサイズ
いざ入居となってから「搬入口が狭い、柱が邪魔で通らない!」と後悔しないためにも、このチェックは重要です。
また、カーテンは入居当日に付けておきたいアイテム。
事前に準備できるように窓のサイズは測っておきましょう。
④そのほかにチェックしておくべき箇所は?
内見でチェックしておくべき箇所はほかにも存在します。
時間が限られている内見では見落としも起こりやすいですが、入居後に後悔しないためにも、以下の点は必ず確認しておくようにしましょう。
- 日当たりや風通し(湿気)
- 扉や窓の開閉具合
- コンセントや収納の位置、数
- ネット環境、電波状況
- エアコンの年式
- セキュリティ設備
- 近隣住民、掲示板、建物の雰囲気
- 共用部分の清掃・管理状況
また、不動産会社の方には、内見した物件への入居時期や初期費用の金額についても忘れずに確認してくださいね。
1日に何件内見できる?
賃貸物件探しで1日に内見できる件数は、2〜3件が目安です。
内見には不動産会社のスタッフの付き添いが必要であり、内見の時間も限られます。
そのため、1日に何十件も内見を行うことはできません。
ただし、物件同士が近ければ、1日に4〜6件の内見をこなすことは可能でしょう。
内見は物件の隅々まで見ること、物件間の移動があること、季節によっては暑い寒い中行うこともあり、思っている以上に体力を使います。
慣れていない場合は1日最大3件程度が無難です。
また、建築中の物件については、管理会社や状況によって内見の対応に違いがあります。
工事中で完成まで時間がかかる状態の物件は内見できないことが多いですが、ある程度完成した物件であれば、日時によっては内見に対応してもらえることもあります。
内見の可否については、不動産会社のスタッフに質問してみると良いでしょう。
賃貸物件を探し終えた後の流れは?
賃貸物件は先着順で決まっていきます。
内見で納得した物件があれば、できるだけ早く不動産会社へ連絡をして申し込みを行うのがおすすめです。
「申し込み」の後は、「入居審査」を経てから「契約」という流れで進み、契約を締結した時点で賃貸借契約成立となります。
スムーズに手続きを行うためにも、必要な書類は早めに準備しておくと良いでしょう。
申し込み
申し込み段階では、入居申込書へ必要事項の記入・提出を行います。
この申込書には、入居希望者と連帯保証人に関する氏名、住所、連絡先、勤務先名・住所、年収、勤続年数などを記入する必要があります。
また、連帯保証人ではなく家賃保証会社を利用する場合は、申込書とは別に保証会社の申込書を記入します。
もし初期費用の金額交渉を試みるなら、入居審査前のこのタイミングで行うのが良いでしょう。
入居審査
入居審査では、物件の賃貸人が申込書をもとに、入居希望者の審査を行います。
入居審査については「賃貸の入居審査の審査基準とは?ここをおさえればOK!」もあわせてご覧ください。
審査を通過したら、次は賃貸物件の契約手続きへと進みます。
契約書の記入と提出
次に、本契約に入ります。
契約内容や物件について気になることがある場合には、契約を締結する前に必ず確認しておくようにしましょう。
契約では、身分証明証(パスポートや運転免許証など)や印鑑、住民票、印鑑登録証明証、収入証明書などの書類が必要になります。
用意するものが多く、発行に時間がかかるものもあるため、書類は早めに揃えておきましょう。
契約に必要な書類については「賃貸の申し込み時、必要書類はこれ!契約に関する書類一覧」で詳しく解説しています。
契約書の記入・捺印、書類の提出と初期費用の支払いにより、契約手続きは終了となります。
鍵の引き渡し・入居
契約締結したあとは、鍵の引き渡し・入居となります。
入居日には部屋の状態を確認して、もし部屋に入居前の傷や設備の故障などがあれば、早めに管理会社や大家へ連絡しましょう。
賃貸物件は探し方のコツを押さえて理想の物件を見つけよう
理想の賃貸物件を見つけるためには、探し方のコツをつかむことが大切です。
全体の流れを把握した上で、事前に自分の求める物件の条件をまとめ、優先順位をつけておくことが、効率的かつ理想的な賃貸物件探しのコツ。
条件をまとめておくことで、インターネットでも不動産会社でも、理想の物件は探しやすくなります。
また、実際の物件選びにあたっては、利用する賃貸物件サイトや不動産会社が自分に合っているか見極めることも大切です。
複数のサイト・不動産会社を比較してから決めるのも良いでしょう。
その後の内見は、選んだ物件が希望のイメージと合っているかどうかを実際に確認する重要な機会です。
物件情報だけでは気づきにくい細かな部分を見落とさないようチェックし、気に入った物件は、できるだけ早く申し込みの連絡を行うようにしましょう。
神奈川県で賃貸物件を探すなら、公社の賃貸の情報もご覧ください。
礼金・仲介手数料がかからないので、入居時の負担が抑えられますよ!
気になるエリアや街、物件に関して不明な点などがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

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