公社の賃貸ブログ

賃貸住宅の初期費用の相場や目安は?内訳や抑える方法も解説!

2021.01.08

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の田中です。

初めて賃貸住宅を探すとき、立地や間取り、家賃などに注目して物件を探しますね。

このとき忘れてはいけないのが、「初期費用」と呼ばれる敷金・礼金や仲介手数料など賃貸契約に必要となるさまざまな費用の存在です。

「家賃〇ヶ月分」という単位で表現される初期費用は、かなりの金額になることがしばしば。

住み替え時期には、引っ越し費用や新しい家電の購入など出費がかさむので、初期費用はできるだけ抑えたいものです。

そこで今回は賃貸の初期費用の実際の相場や金額の目安、内訳や支払うタイミング、さらに節約の方法などをご紹介します!

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賃貸住宅にかかる初期費用の相場や目安

賃貸契約をする際には、敷金・礼金を含め8項目ほどの費用が必要で、それらをまとめて「初期費用」と呼んでいます。

結論を先に言ってしまうと、初期費用は全体として家賃の5倍~8倍くらいが目安となります。

内訳ごとの相場を確認して、具体的に計算してみましょう。

初期費用の内訳ごとの相場

・敷金:家賃の1~2ヶ月分程度

・礼金:家賃の1~2ヶ月分程度

・日割り家賃:月の途中から入居する場合の入居日数分

・前家賃:家賃の1ヶ月分

・仲介手数料:0.5~1ヶ月分の家賃の金額+消費税

・火災保険料:2年契約で、単身向け1.5万円、ファミリー向け2万円程度

・鍵交換費用:一般的な鍵で1~2万円程度、防犯性の高い鍵では数万円かかることも

・保証料:1~2年契約で「家賃+管理費・共益費」の0.5~1ヶ月分程度

初期費用の計算例

ファミリー向けの家賃8万円の賃貸物件を借りると仮定して、初期費用を計算してみましょう。

日割り家賃は「当月:1ヶ月30日間、物件を賃貸する期間:15日間」として考え、管理費・共益費は4,000円と想定します。

・敷金:8万円~16万円

・礼金:8万円~16万円

・日割り家賃:4万円

・前家賃:8万円

・仲介手数料:4万円+4,000円~8万円+8,000円

・火災保険料:2万円(2年契約)

・鍵交換費用:2万円

・保証料:4万2,000円

→合計:40万6,000円~61万円

初期費用として最低でも家賃の5倍くらい、多ければ家賃の8倍くらいの費用がかかることが分かりますね。

賃貸契約時に必要な初期費用の内訳

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先ほどご紹介した初期費用の内訳の詳しい内容ついて見ていきましょう。

敷金

敷金は、家賃の滞納や部屋の破損など不測の事態に対処するために、担保として大家さんに預けるお金です。

原則として退去時に原状回復費用などが精算され、余ったお金は返金されます。

礼金

大家さんへの「お礼」として慣習的に支払う費用で、退去時の返金はありません。

ただし、北海道などでは礼金の慣習がないため礼金不要の物件が多いなど、地域差が大きい費用でもあります。

また、URや公社住宅といった公共の賃貸物件では契約者の負担はありません。

日割り家賃

賃貸契約が月の途中から始まる場合、当月分の家賃を日割りにして支払うものです。

例えば4月11日から契約するケースなら、4月分の日割り家賃は次のような計算で求めます。

(1カ月分の家賃÷30日)×20日分(11日~30日の分)

前家賃

賃貸物件の家賃は前払いが基本です。

賃貸契約が始まる入居月の翌月分の家賃を賃貸契約時に支払います。

仲介手数料

物件を仲介した不動産会社に対して支払う手数料で、賃貸契約が成立すると発生します。

ただし、URや公社住宅といった公共の賃貸物件では契約者の負担はありません。

火災保険料

多くの物件において、万が一に備えて火災保険に加入することが必要です。

契約期間は2年間が一般的で、2年分の保険料をまとめて支払います。

一部、任意加入の物件もありますが、水漏れや火事はいつ起こるか分からないので必ず加入しましょう。

鍵交換費用

入居時に鍵を新品に交換するための費用で、新たな入居者が費用を負担することが多いです。

保証料

家賃保証会社を利用するために必要となる費用です。

家賃保証会社は入居者が家賃を滞納した場合に家賃を立替払いするなど、さまざまな保証をてくれます。

連帯保証人を立てれば保証金が不要となることもありますが、連帯保証人と家賃保証会社の利用の両方を必要条件とする物件もあります。

その他

これまでに見てきた項目の他に、管理費・共益費(家賃の5~10%ほど)、部屋の消毒費用などが必要になる場合もあります。

賃貸物件の初期費用の支払先やタイミングは?

初期費用は誰に、いつ支払えばいいのでしょうか。

賃貸契約の流れも確認しながらチェックしていきましょう。

初期費用はどこに支払う?

初期費用は、賃貸物件を仲介する不動産会社にまとめて支払います。

ただし、それぞれの費用の最終的な行き先は異なります。

・大家さんへ:敷金、礼金、日割り家賃、前家賃

・不動産会社へ:仲介手数料

・損害保険会社へ:火災保険料

・鍵交換業者へ:鍵交換費用

・家賃保証会社へ:保証料

初期費用を支払うタイミングや契約の流れは?

初期費用を支払うタイミングを確認する前に、賃貸契約の流れや手続きの方法を確認しましょう。

①物件を探す

②入居申し込みをする

申込書を記入し、不動産会社に提出します。

③入居審査が行われる

およそ3日~7日で結果が出ます。

④審査に通ったら「重要事項説明」を受ける

賃貸物件や取引条件などについての説明を書面と口頭の両方で受けます。

⑤契約当事者の本人確認

⑥賃貸借契約締結

契約書が作成され、署名捺印します。

?鍵の引き渡し・入居

初期費用を支払うタイミングは、賃貸契約の前後「④の重要事項説明の後から⑥賃貸借契約締結の後まで」の間となることが一般的です。

不動産会社によって支払うタイミングや支払い方法に違いがあり、次のようなパターンがあります。

・契約の際に現金で持参して、契約締結後に支払う

・重要事項説明後に全額振り込みで支払う

・重要事項説明後に初期費用の一部を払い、契約締結後に残金の全額を支払う

賃貸契約時の初期費用を相場より安くする方法は?

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一人暮らしでもファミリーで暮らす場合でも、ただでさえお金がかかる新生活への料金は少しでも安くしたいところ。

家賃の何倍もの金額になる初期費用の金銭的負担を軽減するために、上手なお部屋の選び方のコツをご紹介します。

賃貸住宅の中には初期費用を抑えた物件もあるので、不動産会社の担当者に確認してみると良いでしょう。

自分で物件を探す手間も省けますよ。

敷金・礼金を抑えた物件

近頃は入居者に選ばれやすいよう、敷金・礼金を下げている物件が増えており、敷金1・礼金1や敷金のみで礼金なしの物件も多いです。

また、敷金・礼金が無料の物件(いわゆるゼロゼロ物件)もあります。

このような物件なら、家賃の2~4ヶ月分の費用を節約できます。

家賃8万円なら16~32万円の節約になり、節約効果大!

ただしゼロゼロ物件では、家賃自体が高く設定されていたり、退去時にクリーニング代を請求されたりすることがあるので注意も必要です。

賃貸の敷金・礼金の仕組みについてはこちらで詳しく解説しています!

フリーレント物件

フリーレントとは、賃貸開始から一定期間、家賃を不要にするもので、最初の1~3ヶ月の家賃を無料にすることが多いです。

ただし、気をつけなければならない点も。

フリーレント物件を短期間で解約する場合、違約金や入居期間に応じた家賃を請求されることもあります。

フリーレント期間後の家賃を前家賃として初期費用に含める条件の場合、初期費用の節約にはあまり効果がありません。

フリーレント物件が家賃無料になる理由やメリット、注意点などはこちらのコラムも参考にしてくださいね!

仲介手数料が少ない・無料の物件

仲介手数料を家賃の半額以下に抑えたり、無料としている不動産会社や物件も増えています。

仲介手数料が家賃の何%なのかは、不動産情報に記載されているので要チェックです。

不動産会社が所有している物件(自社物件)の場合は仲介手数料が発生しないので、仲介手数料は0円となります。

自社物件の有無については、不動産会社の担当者に確認してみましょう。

前家賃なし物件

前家賃を初期費用に含めていない物件もあります。

初期費用から家賃1ヶ月が引かれることになるので、費用の節約効果は大きいですね。

公共住宅を選ぶ

神奈川県住宅供給公社の「公社の賃貸」は、礼金・仲介手数料・前家賃が不要で、連帯保証人を立てれば保証料も不要です。

フリーレント物件を選んだり、敷金割引キャンペーンを利用したりすれば、さらに初期費用を節約できますよ!

「物件限定フリーレント」と「敷金減額」キャンペーンを同時に実施している物件もあります。

その場合の初期費用は日割り共益費と敷金(家賃1ヶ月分)のみで入居可能です。

浮いたお金は引越し費用に回したり、新しい家具を買ったりできますね♪

空室やキャンペーン情報は「公社の賃貸」ホームページをチェック!

団地の初期費用や家賃についてはこちらで詳しく解説していますので、合わせてご覧くださいね。

賃貸契約時の初期費用の相場は家賃の5~8ヶ月分くらい

賃貸契約をする際には初期費用(敷金、礼金、日割り家賃、前家賃、仲介手数料、火災保険料、鍵交換費用、保証料など)が必要です。

初期費用の総額は家賃の5倍~8倍ほどになり、不動産会社にまとめて支払います。

支払うタイミングは賃貸契約の前後で、不動産会社によって多少タイミングに違いがあります。

かなりの高額となる初期費用ですが、敷金・礼金を抑えた物件やフリーレント物件、仲介手数料を抑えた物件などを探すことで大幅に節約することも可能です。

大家さんや不動産会社に費用の減額を交渉したり、初期費用を分割払いにする方法もあります。

神奈川県の団地を探すなら、礼金・仲介手数料、前家賃がかからない公社の賃貸の物件情報もぜひご参考ください。

気になるエリアや街、物件へのご不明点などがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

フリーレント物件や敷金割引キャンペーンを利用すれば、さらに入居時の負担が抑えられますよ!

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田中(募集契約課) 入社8年目、建替から地域活性化事業まで経験しました! 「公社の賃貸」の魅力をお伝えできるよう頑張ります!。 座右の銘は『どんなことにも感謝しなさい』