公社の賃貸ブログ

子育てにおすすめの賃貸の広さはこのくらい!間取りや家賃の目安も

2020.11.12

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の田中です。

子育てをする賃貸物件を探すとき、何に注目して物件を選べばよいか迷いませんか?

狭すぎる物件でも広すぎる物件でも子育てはしにくくなってしまいます。

今回は子育てしやすい賃貸物件の広さに注目!

子どもとの暮らしに必要な広さや間取りの目安を、子どもの人数ごとにご説明します。

子育てしやすい間取りのポイント、子育てをする賃貸物件を探す際のチェックポイントについても、あわせてご紹介しますね。

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子育てに必要な賃貸物件の広さや間取りとは?

まずは賃貸物件で子育てをする場合、どのくらいの広さ(㎡)や間取りが必要なのか、子どもの人数ごとに目安をご説明します。

必要な広さは、国土交通省により「健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積」として示されている、次の計算式で求めたものです。

住宅の面積=10㎡×世帯人数+10㎡

※世帯人数が4人を超える場合は、上記の面積から5%を引く。

「世帯人数」の数え方
0~2歳児 0.25人
3~5歳児 0.5人
6~9歳児 0.75人
10歳児以上 1人

計算例:大人2人と赤ちゃん1人の場合

10㎡×2.25人+10㎡=32.5㎡

子どもが1人の場合

大人2人と子どもが1人の家庭に必要な広さは次のようになります。

・赤ちゃん1人 32.5㎡
・3~5歳児1人 35㎡
・10歳児以上1人 40㎡

この広さに多い間取りは1LDK、2K、2DKです。

1LDK・2Kは子どもに目が届きやすく、家事動線も良いなどのメリットがありますが、成長したときに子ども部屋の確保が難しいです。

赤ちゃんのうちは1LDKで過ごしながら家賃を節約し、大きくなったら引っ越しを視野に入れるのもいいでしょう。

2DK以上であれば、1室を子供部屋にすることが可能です。

家族の生活空間を分けたり、来客用の部屋を確保したりしやすいというメリットもあります。

子どもが2人の場合

大人2人と子どもが2人の家庭に必要な広さは次のようになります。

・赤ちゃん1人と3~5歳児1人 37.5㎡
・3~5歳児1人と6~9歳児1人 42.5㎡
・10歳児以上2人 50㎡

子どもの成長に伴い、必要な広さが増えていくのがよく分かります。

これらの広さに多い間取りは2DK、2LDK、3K、3DKです。

子ども部屋を作ったり、1部屋は収納メインの部屋にしたりとライフスタイルに合わせた方法で部屋を利用できます。

1部屋を大きめの間取りで選び、仕切りを作って2つの勉強スペースを作ることも可能です。

子どもが3人の場合

大人2人と子どもが3人の家庭に必要な広さは次のようになります。

・赤ちゃん1人、3~5歳児1人、6~9歳児1人 45㎡

・3歳~5歳児1人、6~9歳児1人、10歳児以上1人 50㎡

・6~9歳児1人、10歳児以上2人 55㎡

これらの広さに多い間取りは2LDK、3K、3DK、3LDKです。

子どもが小さいうちは各自の子ども部屋は不要ですが、思春期の頃には自分の部屋(独立したスペース)を確保することが大切。

リビング横の部屋を引き戸で仕切れる間取りにすれば、子どもの成長に合わせて小さいうちは引き戸を開けてリビングと一体の空間として使い、大きくなったら引き戸を閉めて個室として使うことができます。

神奈川県の団地や賃貸物件を扱う公社の賃貸では、子育てに十分な広さ、使いやすい間取りの物件を多くご紹介しています。

ぜひチェックしてみてくださいね!

子育てにおすすめの賃貸の間取りのポイントはこれ!

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賃貸の間取りをチェックするときに、ぜひ確認して欲しい「子育てがしやすくなるポイント」をご紹介します。

おすすめのポイントをできるだけ多く網羅した物件を選べば、子育て中も快適に暮らせますよ。

1階の部屋

1階の部屋は階下の部屋に足音などが響く心配がなく、子どもがのびのびと遊べます。

庭付きの物件ならば自宅の庭で遊んだり、草花を育てたりも可能です。

部屋の出入りに階段の上り下りがないので、大きな荷物を運んだりベビーカーを使うにも移動が楽というメリットも。

玄関が広い

玄関が広いと、お出かけ前に玄関でもたついて時間がかかってしまうことがありません。

ベビーカーに赤ちゃんを乗せたまま出入りが可能ですし、子どもに靴を履かせたりするのもスムーズに行えます。

玄関スペースに、ベビーカー、泥の付いたおもちゃ、部活の道具など、子どもが屋外で使うものも置けて便利です。

子どもに目が届きやすい

キッチンやリビングから子どもが見えると、食事の準備中やリビングでくつろいでいるときも、何かあったときにすぐに対応できて安心です。

キッチンやリビングに隣接した部屋との間に視線を遮る壁が少なく、部屋の隅々にまで目が届く間取りがおすすめです。

和室がある

畳は衝撃や音をよく吸収するので、子どもが転倒してもケガをしにくく、足音なども床下に伝わりにくい特徴があります。

キッチンから目が届くリビング横の和室は、子どもの遊び場として特に人気があります。

布団で寝るようにすれば、子どもが寝返りしても転落の心配がなく安全です。

和室は、1つの部屋を多用途に利用できる便利さも魅力。

布団を敷けば寝室に、テーブルを出せばリビングに、食事を並べればダイニングにと、時と場合に合わせて利用できます。

子育てをする賃貸物件を選ぶ際のチェックポイント

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子育てをする賃貸物件を選ぶ際、間取り以外で気をつけたいポイントについてご紹介します。

周辺環境

住み心地の良いランキング上位の街、治安が良い、駅が近いなど立地の良さに加えて、物件の近くに次のような場所や特徴があると子育てしやすくなります。

・子育て支援センター
・病院(小児科)
・スーパー、ドラッグストア、コンビニ
・保育所、幼稚園、小中学校
・雰囲気が明るい公園
・同じ年代の子どもが多く暮らしている
・職場や実家

住居設備

物件の間取りの他に、次のような条件にも注意しましょう。

日当たりの良さ

子育て中は日当たりの良い明るい部屋がおすすめです。

朝と夕方など別々の時間帯にチェックしてみるのも良いでしょう。

防犯性

モニター付きインターホンの有無、マンションのオートロックの有無も要チェックです。

駐車場完備

子連れで物件から離れた駐車場へ行き来するのは大変です。

耐震性

1981年(昭和56年)6月1日以降に建てられた建物は「新耐震基準」で建てられています。

遮音性

一般的に、木造のアパートよりもコンクリート造のマンションの方が遮音性は高いです。

広い収納

子どもの成長や人数に合わせて、物はどんどん増えていきます。

子供服、おもちゃ、学用品などを効率よく片づけて部屋をスッキリさせるためには、広い収納が必要です。

和室に付く押し入れは、奥行きがあるので収納力大。

布団などの大物を収納できますし、使い方によってはキッズスペースにアレンジするなど、利便性が高いです。

家賃

家賃の目安は手取り収入の1/3までと言われており、目安を超える家賃は生活の負担になってしまいます。

また、将来的に住まいの購入を考える場合、家賃はできるだけ抑えたいもの。

物件探しを始める前に、家賃として支払える金額の上限を決めておきましょう。

その際、初期費用(敷金・礼金・他)の存在もお忘れなく。

家賃は、同程度の広さの物件でも間取りによって違います。

家賃の相場が高い順に間取りを並べると「3LDK、2LDK、3DK、3K、1LDK、2DK、2K」の順になります。

LDKの間取りは築年数が浅く設備も整っていることが多く、DKの間取りよりも家賃が高めです。

大きくとったリビングでゆったり過ごせるLDK、家賃を抑えつつ住まいの広さを確保できるDKと、それぞれにメリットがあります。

子育てにおすすめな賃貸の広さは32.5㎡以上から!

子育てに必要な広さと間取りは、子どもの人数や年齢によってさまざまです。

大人2人と赤ちゃん1人なら32.5㎡ほどの1LDKでもOKですが、小学生以上の子どもが3人になると55㎡ほどの2LDK~3LDKが必要です。

子どもが大きくなり思春期を迎えると、独立した子ども部屋(個室)が必要になり、部屋数の多い間取りが便利になります。

また、子育てしやすくなるポイント(1階、広い玄関、子どもに目が届く間取り、和室)を押さえると、子育てが楽になりますよ。

広さや間取りの他に、周辺環境、住居設備、広い収納、家賃も子育てしやすい賃貸物件を探す際の条件です。

自分の家族構成に適した子育てしやすい賃貸物件を選びましょう!

田中(募集契約課) 入社8年目、建替から地域活性化事業まで経験しました! 「公社の賃貸」の魅力をお伝えできるよう頑張ります!。 座右の銘は『どんなことにも感謝しなさい』