公社の賃貸ブログ

賃貸物件の探し方は?流れごとにコツや注意点を徹底解説!

2023.01.13

団地の知識

こんにちは!神奈川県住宅供給公社の廣瀨です。

就職や転勤などを機に、初めて賃貸物件を探すという方もいるのではないでしょうか。

新生活を心地よい環境でスタートさせるためにも、物件選びで失敗はしたくないですよね。

効率よく理想の物件を見つけたいと思う反面、「何を基準にどう探したら良いのか...」と悩んでいる方も多いはず。

そこで今回は賃貸物件の探し方のほか、物件選びから契約までの流れ、探すコツ・注意点もあわせてご紹介します!

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賃貸物件の探し方は?順を追って探し方のコツを解説!

後悔のない理想の賃貸物件を見つけるには、探し方のコツをつかむことが大切です。

全体の流れを把握したうえで事前に準備し、チェックするポイントや注意点を確認しましょう。

物件探しは次のような流れで行うとスムーズです。

1.物件の希望や条件を具体的にする
2.賃貸サイトで希望の物件を探す
3.不動産会社に問い合わせる
4.気になる物件を内見する

1〜4の項目について、次の部分をしっかり確認・準備して進めましょう。

探し方と流れ①賃貸物件の希望や条件を具体的にする

賃貸物件を探す前に自分の予算や希望条件などを具体的にしておくと、理想の物件にも出会いやすく、物件探しも効率よく進められます。

重要なのは次の点です。

・家賃と初期費用
・住みたい場所(駅)
・部屋の広さ(間取り)
・希望する条件(築年数、設備、駐車場の有無など)※​優先順位をつけておく

それぞれ詳しく見ていきましょう。

家賃と初期費用

家賃と初期費用は自分が支払える金額かどうかを検討し、設定しておきましょう。

一般的に家賃の目安は「世帯の手取り収入の3分の1」といわれています。

これはあくまでも目安で、ライフスタイルによって生活にかかる金額も変化します。

毎月いくらの出費があるのかを把握したうえで、生活に無理のない家賃設定を行いましょう。

家賃のほか、管理費(共益費)や駐車場代、町内会費などが別途かかるケースもありますので、すべて含んだ金額で考えてくださいね。

初期費用とは敷金・礼金・仲介手数料など、賃貸契約に必要な費用の合計です。

家賃の約5~8ヶ月分が相場ですが、敷金・礼金、仲介手数料を抑えた物件などもあるので、物件選びの条件に加えることで節約することも可能です。

家賃や初期費用については「給料に対する家賃の目安は何割?手取り収入からシミュレーション!」や「賃貸住宅の初期費用の相場や目安は?内訳や抑える方法も解説!」でも触れています。

こちらも参考に、自分が支払える家賃と初期費用の金額について考えてみましょう。

住みたい場所(駅)

住みたい場所や駅の候補をいくつか考えておきましょう。

希望する場所がない場合でも、通勤・通学にかかる時間や距離から、住むのに適したエリアを絞り込むことができます。

例えば、物件情報には「駅から徒歩◯分」という表記があります。

駅から徒歩15分の物件は、不動産会社共通の基準(80m/分)で計算すると約1.2kmの距離。

多くの方がギリギリ歩けると感じる許容範囲の距離です。

自分は何分までならストレスを感じずに歩けるのか、通勤・通学できるのかを把握しておくことで暮らしやすい場所(駅)が見つけられます。

駅から徒歩何分までが暮らしやすい?目安となるのは徒歩15分」では、駅から徒歩15分の物件選びや、メリット・デメリットについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

部屋の広さ(間取り)

部屋の広さや間取りは、居住人数や家族構成、生活スタイルなどによっても選ぶことが重要です。

例えば1R(ワンルーム)、1K、1DKといった1部屋タイプの物件は、1人暮らしに十分な広さです。

ただし、1Rだとキッチンスペースと生活空間の仕切りがなく、物件によっては広さや使い勝手の面で満足できない場合もあります。

2人以上で暮らすなら、置く家具や収納物の量をイメージして、部屋の広さや数などを決めていきましょう。

同居者や家族とも相談して、お互いの意見をすり合わせておくと暮らしやすい間取りになります。

希望する条件(築年数、設備、駐車場の有無など)

家賃や間取り以外に、築年数やオートロック、駐車場、宅配ボックスの有無など、希望する条件もあるでしょう。

物件探しの条件として入れても良いですが、優先順位をつけておくとスムーズです。

すべての条件を満たす物件が見つかれば良いですが、条件が多いとなかなか難しいことも。

物件が見つかりにくい場合は、優先度の低い条件を省いていくと希望に近い物件に出会える確率が上がります。

探し方と流れ②賃貸サイトで希望の物件を探す

賃貸物件の条件や希望がまとまったら、賃貸サイトで物件を探してみましょう。

賃貸サイトは、主に複数の不動産会社の物件情報が集まった「ポータルサイト」、不動産会社が運営する「自社物件サイト」、いくつかのポータルサイト情報を二次掲載している「二次掲載サイト」の3つです。

「ポータルサイト」は物件の情報量が多く、希望の条件で絞り込みやすいこと、同じ物件を不動産会社ごとに比較しやすいことが特徴です。

初めて賃貸サイトを利用する方にも使いやすいでしょう。

「自社物件サイト」は不動産会社の自社物件のみが掲載されているため、ポータルサイトに比べると情報量は少ないです。

ただし、高級物件やおしゃれな物件など、特定物件だけを扱うサイトもあり、こだわりのある条件で探したい場合に有利です。

「二次掲載サイト」は複数のポータルサイトを横断検索したくない場合や、ポータル&自社物件の賃貸サイトで希望の物件に出会えなかった場合に有効です。

3種類の賃貸サイトの中では、情報鮮度の面で劣る可能性があるので注意しましょう。

物件の探しやすさ、見やすさ、絞り込みやすさなど、使い勝手のよい賃貸サイトを選んで、より自分の条件や希望に近い物件を複数ピックアップします。

神奈川県の賃貸物件をお探しなら、公社の賃貸の情報もぜひご覧ください!

探し方と流れ③不動産会社に問い合わせる

気になる物件をチェックしたら、物件を扱う不動産会社に問い合わせてみましょう。

候補物件の空き状況や申し込み状況などを確認して、内見の日程を決めていきます。

探し方と流れ④気になる物件を内見する

物件を探す・選ぶ際にポイントとなるのが内見です。

気に入って決めたはずが、入居した後で失敗したことに気づいたという話もよく聞きます。

物件探しでは、内見でしかチェックできない部分が数多くあります。

注意して確認しましょう。

賃貸物件を探す前に、内見時のチェックポイントも知っておこう

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選んだ物件が希望のイメージと合っているかどうか、物件情報だけでは気づきにくい箇所を実際に見て確認するのが「内見」です。

チェックする主なポイントを4つご紹介します。

賃貸物件を探す前に目を通して、内見当日は見落とさないようにしましょう。

①聞こえる音・生活音は気にならない?

例えば、周囲の音が気になるかどうか。

隣や上下階の部屋、共用廊下などから聞こえてくる音、近くの商店街や学校、走行車などから聞こえてくる音に注目してみましょう。

建物によっては、壁や床が響きやすい構造になっている場合もあります。

内見では、窓を閉めた状態で壁を叩いてみたり、耳をすませて音の聞こえ具合をチェックするのもおすすめです。

②物件の周辺環境と治安は?

周辺環境を確認しておくことも大切。

コンビニやスーパー、病院など、生活圏に必要なものが揃っているか、アクセスしやすい場所にあるかどうか。

実際に街並みを散策したり、通勤・通学で使うであろう道を歩いてみることも大事です。

内見が明るい時間であれば、夕方や夜の時間帯の様子も確認しておきましょう。

周囲が暗くなることで、治安面など気になる部分が出てくるかもしれません。

③家具や荷物は実際に搬入できそう?

家具や荷物を入れたときのことをイメージして、特に大型の冷蔵庫や洗濯機、ソファなどの配置箇所や搬入口をメジャーで採寸しておくことも重要です。

いざ入居となってから「搬入口が狭い、柱が邪魔で通らない!」と、後悔しないようにチェックしましょう。

④見落として後悔しがちな箇所は?

内見では時間が限られていることもあり、見落としが起こりやすくなります。

以下のポイントは見落とすと入居後に後悔する可能性が高いので気をつけましょう!

・日当たりや風通し(湿気)
・扉や窓の開閉具合
・排水口などの気になる臭い(カビ)
・近隣住民や建物の雰囲気
・ゴミ捨て場や廊下など共用部分の清掃・管理状況
・コンセントや収納の位置や数
・ネット環境・電波状況

他にも、細かい設備(エアコン、水道・シャワーといった水回り、ポストなど)も確認しておきましょう。

また、不動産会社の方には、内見した物件への入居時期や初期費用の金額についても忘れずに確認してくださいね。

賃貸物件を探し終えたあとの流れも確認!

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賃貸物件は先着順で決まっていきます。

内見で納得した物件があれば、できるだけ早く不動産会社へ連絡をして申し込みを行うのがおすすめです。

「申し込み」の後は「入居審査」を経てから「契約」といった流れで進み、契約を締結した時点で契約成立となります。

スムーズに手続きを行うためにも、事前に必要な書類などを準備しておくと良いでしょう。

申し込み

申し込み段階では、入居申込書へ記入・提出を行います。

書類には、入居希望者と連帯保証人に関する氏名、住所、連絡先、勤務先名・住所、年収、勤続年数などの情報が必要です。

ちなみに、初期費用の金額交渉を試みるなら、次の入居審査前のタイミングで行うのが良いでしょう。

入居審査

物件貸主が申込書をもとに入居希望者の審査を行います。

入居審査については「賃貸の入居審査の審査基準とは?ここをおさえればOK!」もあわせてご覧ください。

審査に通過したら、次は賃貸物件の契約手続きへと進みます。

契約書の記入と提出

契約内容や物件について気になることがあれば、契約を締結する前に必ず確認を。

契約には、身分証明証(パスポートや運転免許証など)や印鑑、住民票、印鑑登録証明証、収入証明書などの書類も必要な場合があります。

用意するものが多く、発行に時間がかかるものもあるため、確認して早めに揃えておきましょう。

契約に必要な書類については「賃貸の申し込み時、必要書類はこれ!契約に関する書類一覧」で詳しく解説しています。

契約書の記入・捺印と書類などの提出で、契約手続きは終了となります。

鍵の引き渡し・入居

契約締結したあとは、鍵の引き渡し・入居となります。

引っ越しの準備、入居日には部屋の状態を確認して、傷や故障などの不備があれば、早めに管理会社や大家さんへ連絡しましょう。

賃貸物件は探し方のコツを押さえて理想の物件を見つけよう

理想の賃貸物件を見つけるためには、探し方のコツをつかむことです。

全体の流れを把握して、チェックするポイントや注意点もしっかり確認しておくことが、後悔のない物件選びにつながります。

賃貸物件を探す前に自分の予算や希望条件などを具体的にしておくことも重要です。

希望条件に優先順位をつけて絞り込めば、物件探しも効率よく進められるでしょう。

内見は、選んだ物件が希望のイメージと合っているかどうかを実際に確認する機会。

物件情報だけでは気づきにくい細かな部分を見落とさずにチェックしましょう。

内見で納得した物件は、できるだけ早く申し込みの連絡を。

申込書の提出、入居審査通過、契約書の提出で契約成立となります。

スムーズに手続きを行うためにも、事前に必要な書類などを準備しておくと良いでしょう。



神奈川県で賃貸物件を探すなら、公社の賃貸の情報もご覧ください。

礼金・仲介手数料がかからないので、入居時の負担が抑えられますよ!

気になるエリアや街、物件に関して不明な点などがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。

廣瀨(募集契約課) 入社5年目、豊かな自然・温かいコミュニティが魅力の「公社の賃貸」の情報と賃貸の知識を発信します!